ANOBAKA、AIキャピタリスト面談発の初投資としてVTuber開発のIGUに出資
シード期のスタートアップを対象にVCファンドを運営する株式会社ANOBAKAは、VTuberの開発・プロデュースを手がける株式会社IGUに対し、シードラウンドでの出資を実行した。本件は、同社が運用するAIキャピタリスト「ANOくん」との面談を入り口として投資実行に至った第1号案件となる。
AIと人間が分担する新しい投資プロセス
ANOBAKAが2025年4月に導入したAIキャピタリスト「ANOくん」は、過去10年で1,500件を超える投資知見を学習し、起業家との初回面談の一部を担う仕組みだ。24時間365日テキストベース(一部音声対応)で面談でき、2026年8月時点での累計面談数は240社、面談完了率は77%、人間のキャピタリストへの接続は約50社に達している。
今回の出資では、IGUの海江田智也代表取締役が2026年春にANOくんと面談を実施した。面談内容を確認した担当キャピタリストが連絡を取り、対面での面談および投資委員会での審議を経て投資決定に至った。

起業家と担当キャピタリストによる振り返り
IGUの海江田氏はANOくんとの対話について、事業の考えを余すことなく伝えられた点や、VC側が知りたい論点とのズレを整理できた点がその後の活動に役立ったとしている。同社は今回の調達を経て、2026年秋頃に新たなプロジェクトを始動させる予定だ。
また、ANOBAKAでANOくんを担当するキャピタリストの小林晃氏は、AIを介することで人間が持つバイアスを外して投資検討を進められたと評価し、従来のスタートアップ像にとらわれない起業家支援を継続する姿勢を示した。


ANOくんは起業家とVC間の情報非対称性の解消を目的に開発されており、2026年8月には機能アップデートが実施された。会社情報の登録なしで利用できるチャット型の新UIを公開したほか、面談内容をもとに5つの観点から事業を評価する「評価可視化機能」を採用した。

選考の透明性を高めるとともに、スコアが一定以上の場合に初回面談から投資の意思決定者であるGP(ジェネラル・パートナー)が出席する取り組みも開始されている。なお、スコアを満たさない場合でもAIの評価のみで可否が決まるわけではなく、キャピタリストが面談内容を確認したうえで連絡の判断を行うとしている。
企業概要
- 株式会社IGU
- 代表者:代表取締役 海江田 智也
- 設立:2025年7月
- 所在地:東京都杉並区下井草3丁目40-13 202
- 事業内容:VTuberの開発・プロデュースおよびプロダクション事業
- URL:https://iguproduce.net/

- 株式会社ANOBAKA
- 代表者:代表取締役社長/パートナー 長野 泰和
- 設立:2015年10月21日
- 所在地:東京都港区虎ノ門5丁目9-1 麻布台ヒルズガーデンプラザB 406
- 事業内容:ベンチャーキャピタルファンドの運営
- URL:https://anobaka.jp/
本記事は株式会社ANOBAKAの発表をもとに作成。
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