くららぼがコンテキストAIを導入 既存資料から教材生成し教育継続へ
株式会社アドップ・コンテキストは、教育事業などを手がける株式会社くららぼが、社内資料から学習コースを生成・配信するBtoB SaaS「コンテキストAI」を2026年9月1日に正式導入し、社内での利用を開始したと発表した。くららぼは既存のルールブックを活用して教材や確認テストの生成、受講状況の確認を行い、継続して運用できる社員教育の仕組みづくりを進める。
中小企業における従業員教育の体系化課題
アドップ・コンテキストが2026年7月に教育担当者や経営者250名を対象に実施した調査によると、従業員10~100名の企業に勤務する回答者(59名)の55.9%が、従業員教育を「あまり体系化できていない」「まったく体系化できていない」と回答した。501名以上の企業(115名)の24.3%と比べて31.6ポイントの開きがあり、統計的にも有意差が確認されたとしている。また、回答者全体の43.2%が社内資料や業務ノウハウを教材として十分に活用できていないと回答している。
くららぼにおいても、情報セキュリティのハンドブックやAI利用のルール、過去の勉強会資料などを保有していたものの、自社教育を継続的に運用する人員や時間の確保が難しく、資料配布後に内容を習得できているか確認する仕組みが十分ではなかったという。
既存資料から3コースを試作し効果を確認
くららぼは試使用として、「AIルールブック」「情報セキュリティ・ルールブック」、ネットワークセキュリティに関する資料を活用し、全社員向けを想定した3つのコースを生成した。
試使用の結果、元資料が学習の流れに沿って受講者が学びやすい構成に整理されたほか、教材と確認テストを一度に作成できたことで別途テストを設計する工程を削減できた。また、生成後は自社として伝える意図を強める修正に人が集中できる点が確認された。
継続運用を見据えた正式導入と今後の展開
くららぼは単発の教材制作ではなく社員教育への継続利用を想定し、正式導入を決定した。まずは毎年実施する情報セキュリティ教育に活用し、全社員が定期受講して実施記録を残せる体制を整える。
くららぼの取締役である芳賀友子氏は、単発で教材を作って終わるのではなく、社員向け教育に継続して使うことを重視したと導入の意図を述べている。
今後はビジネスマナーやセキュリティといった基礎知識をそろえた上で、専門分野の知識を高められる教育体系を目指す。過去の勉強会資料や現場で培われた経験を次の社員が学べる教材に変えていく方針だ。また、自社での運用実績をもとに、社員教育や知識継承に課題を抱える顧客への提案にもつなげるとしている。
コンテキストAIは、PDFやWord、PowerPoint、テキストなどの社内資料をアップロードすると、AIが重要な知識を抽出し、学習目標や学ぶ順序、スライド、ナレーション、確認テストを含む学習コースを生成するBtoB SaaSである。管理者は生成された内容を確認・編集した上で配信し、受講状況やテスト結果を確認できる。
なお、アドップ・コンテキストは社内資料の教育活用状況や属人化の度合いを12項目の質問で確認できる無料の「教育資産化診断」もWeb上で提供している。
会社概要

株式会社くららぼ
- 代表取締役:西川 満
- 所在地:東京都中央区日本橋人形町3-3-5 天翔オフィス日本橋人形町ビル205号室
- 設立:2003年9月24日
- 事業内容:教育事業、講師業務、教育コンテンツ制作、コンサルティング業務ほか

株式会社アドップ・コンテキスト
- 代表取締役:石川 雅久
- 所在地:東京都
- 事業内容:教育コンテンツ制作、コンテキストAIの開発・提供、マーケティング支援ほか
本記事は株式会社アドップ・コンテキストの発表をもとに作成。
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