磯野真穂の新刊『社会が壊れるその前に』が発売1ヵ月で3刷を決定
新潮社は、人類学者で東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授を務める磯野真穂さんの新刊『社会が壊れるその前に メアリ・ダグラスの人類学』について、発売から1ヵ月で3刷の重版を決定しました。新潮選書より9月28日に発売された本書は、新聞各紙で取り上げられるなど反響を呼んでいます。
本書は「丸善ジュンク堂書店グループ 選書ジャンル 10/5-10/11」および「くまざわ書店グループ 選書・ライブラリージャンル 9/28-10/4」のランキングでそれぞれ1位となっています。
現代を予見した古典を手がかりに社会を考察
本書は、イギリスの人類学者メアリ・ダグラス(1921-2007)の著書『ナチュラル・シンボル(Natural Symbols)』を手がかりに展開されます。約半世紀前に記された同書は、苛烈な競争社会や能力資本主義の到来、孤独や不安の増大、人々の分断を警告したほか、セカイ系のようなジャンルの誕生や推し活の広がり、身体の改変への傾倒などを仄めかしていました。
『社会が壊れるその前に』は「象徴」をキーワードにダグラスの人類学を現代社会に即した形でアップデートし、現代の孤独や不安、競争との向き合い方、より善い社会を作り出すための道を提示する内容となっています。
著者の問題意識と刊行の背景
著者である磯野真穂さんは、自身の過去作の刊行後に境界をなくすことや制度の解体を善とするような言説に触れた経験から、分類や境界を設ける必然性を見落とした議論へ違和感を抱いたことが執筆の背景にあると説明しています。
刊行にあたり、磯野さんは「社会はなんだかおかしな方向に向かっているし、社会を良くしようとする試みすら、社会を悪くしているような気さえする。そんなことを感じている人たちに本書が届けば望外の喜びです」とコメントを寄せています。

書籍概要

- 書名:社会が壊れるその前に メアリ・ダグラスの人類学
- 著者名:磯野真穂
- 発売日:2026年9月28日(月)
- 造本:新潮選書(四六判変型ソフトカバー)
- 本体定価:1,980円(税込)
- ISBN:978-4-10-603953-9
- URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/603953/
本記事は新潮社の発表をもとに作成しています。
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