河出書房新社が河出文庫の新シリーズ海外文学の屋根裏部屋を2026年11月より刊行開始へ
株式会社河出書房新社(東京都新宿区、代表取締役 小野寺優)は、河出文庫の新シリーズ「海外文学の屋根裏部屋」を2026年11月より刊行開始します。翻訳家の柴田元幸さんと岸本佐知子さんがおすすめの海外文学作品を6点ずつ選び、毎月1点、計12点を復刊する企画です。
第一弾として、柴田元幸さんの選書によるマキシーン・ホン・キングストン著『チャイナタウンの女武者』(藤本和子訳)が発売されます。
第一弾はマキシーン・ホン・キングストン著『チャイナタウンの女武者』
11月に発売される『チャイナタウンの女武者』は、アメリカ生まれの中国人女性が生きる複雑な文化の網の目を解きほぐし、母や家族の記憶と生活のありようを捉えた散文集です。アメリカで生きる中国人の葛藤を母の記憶から語りなおす民族誌の金字塔とされています。
著者のマキシーン・ホン・キングストン(Maxine Hong Kingston)は1940年カリフォルニア州生まれで、1976年に同作で全米批評家協会賞を受賞しました。訳者は『塩を食う女たち:聞書・北米の黒人女性』などの著書や多数の訳書を手がける藤本和子(ふじもと・かずこ)です。
選者の柴田元幸さんは、同じ著者の『チャイナ・メン』と比較し「あっちが主でこっちが従という気がしていたのですが、それは全然間違いだったと思い知りつつあります」とコメントしています。同作にはアメリカのメディアからも「素晴らしい」(ニューヨーク・タイムズ)、「明晰さと独創性に満ちている」(ニューズウィーク)といった賛辞が寄せられています。
12月以降のラインナップ予定

本シリーズでは、日本で長らく読めなかった作品などを順次刊行していく予定です。発表されている12月以降の作品は以下の通りです。
- 12月:クライヴ・バーカー『ミッドナイト・ミートトレイン』(宮脇孝雄 訳)
- 1月:ポール・ラファージ『失踪者たちの画家』(柴田元幸 訳)
- 2月:ジュディ・バドニッツ『空中スキップ』(岸本佐知子 訳)
ニューヨーク地下鉄連続殺人事件などを描くホラー短篇集や、変容する街の物語、想像力とユーモアにあふれる短篇集がラインナップされています。
第一弾の書誌情報


- 書名:チャイナタウンの女武者(河出文庫)
- 著者:マキシーン・ホン・キングストン
- 訳者:藤本和子
- 仕様予定:文庫判/352ページ
- 発売予定日:2026年11月6日
- 予価:1,650円(本体1,500円)
- ISBN:978-4-309-46836-5
- URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309468365/
選者のプロフィール
柴田元幸(しばた・もとゆき)は1954年東京都生まれのアメリカ文学研究者、翻訳家、東京大学名誉教授です。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞しています。
岸本佐知子(きしもと・さちこ)は翻訳家で、ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』など多数の訳書を手がけています。『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞し、2026年には伊丹十三賞を受賞しています。


本記事は株式会社河出書房新社の発表をもとに作成しました。
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