子どもの歯ぐきの炎症受診、14歳で3.63%に ユアーズデンタルクリニックが分析
文部科学省の学校保健統計調査をもとに、医療法人令徳会が運営するユアーズデンタルクリニックが子どもの歯ぐきとむし歯の状況を分析した結果を発表しました。2025年度(令和7年度)の健康診断において、歯ぐきに炎症があり歯科医師による診断が必要と判定された子どもの割合は、6歳の0.73%から年齢とともに上昇し、14歳で3.63%となりました。学校種別では中学生が3.47%、高校生が3.28%となっています。

年齢とともに上昇する歯ぐき炎症の割合
公表された全国データによると、歯ぐきに炎症があり歯科医師による診断が必要とされた子どもの割合は、6歳で0.73%、7歳で1.36%、8歳で1.89%、9歳で2.36%、10歳で2.84%、11歳で2.89%でした。12歳以降は3.20%、13歳で3.56%、14歳で3.63%となり、6歳と14歳では約5.0倍の差がみられます。15歳は3.27%、16歳は3.20%、17歳は3.36%で、中学生および高校生の各年齢はいずれも3%台で推移しています。学校種別全体では小学校が2.05%、中学校が3.47%、高等学校が3.28%です。なお、幼稚園(5歳)は0.27%でした。

学校種別の推移をみると、歯ぐきに炎症があり歯科医師による診断が必要とされた子どもの割合は、2006年度から2025年度にかけて、小学校で2.49%から2.05%、中学校で5.71%から3.47%、高等学校で5.46%から3.28%へと低下しました。
一方、むし歯(う歯)のある子どもの割合も同様に減少傾向を示しています。1975年度には小学校94.43%、中学校93.68%、高等学校94.94%に達していましたが、2006年度には小学校67.80%、中学校59.66%、高等学校70.06%となり、2025年度には小学校30.83%、中学校25.23%、高等学校32.77%まで低下しました。
北海道における2025年度の数値は、歯ぐきの項目が中学生2.6%、高校生1.7%であり、むし歯のある子どもは中学生32.3%、高校生43.6%となっています。都道府県ごとの値は標本数が限られ、学校での判定の違いも含まれるため、全国との差は幅を持って見る必要があるとしています。
分析の背景とデータの留意点
学校保健安全法に基づく健康診断で調べられる項目のうち、「歯肉の状態」は歯ぐきに炎症があり歯科医師による診断が必要と判定された子どもの割合を示します。経過を観察する段階の「歯周疾患要観察者(GO)」は含まれず、歯周病と確定したことを意味するものではありません。

文部科学省の学校保健統計調査は標本調査による推定値であり、2025年度健康状態調査の対象者は3,143,588人です。むし歯(計)の割合に関する標準誤差は小学校0.27、中学校0.31、高等学校0.40と示されていますが、歯ぐきの項目の標準誤差は公表されていません。また、2020年度から2023年度は調査時期の異なる数値を含むため比較対象から除外されています。なお、今回の分析は公表割合を並べたもので、年度や地域ごとの差異の要因を示すものではないと説明されています。
分析を監修したユアーズデンタルクリニック院長の湯口晃弘氏は、歯ぐきの炎症は痛みが少なく本人が気づきにくいため、健康診断で結果のお知らせを受け取った際はそのままにせず歯科に相談してほしい旨を指摘しています。

分析・クリニックの概要
- 分析主体:医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック(自社分析、統計出典:文部科学省)
- 医院名:ユアーズデンタルクリニック
- 運営法人:医療法人令徳会
- 所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F
- 理事長:湯口 晃弘
- 設立:2015年9月
- 診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)
本記事は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックの発表および文部科学省「学校保健統計調査」の公表資料をもとに作成しました。
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