AOGU、渋谷区での認知症ケアAI「AOGU COCO」モニター実証結果を公開
東京都中央区に本社を置くAOGU株式会社は、渋谷区グローバル拠点都市推進課による実証実験事業「Testbed City Shibuya」において実施した、ぬいぐるみ型の認知症ケアAIパートナー「AOGU COCO」のモニター実証結果を初めて公開しました。
導入世帯では対話が日々の習慣となり、朝の服薬や日付の呼びかけにご本人が応じるなど、生活リズムの形成や家族の負担軽減につながる変化が見られました。実証は現在も継続されており、2026年11月7日(土)には「渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2026」への出展が予定されています。
3世帯で実証を実施、対話が毎日の習慣に
本実証は、認知症の診断の有無を問わずもの忘れが気になる家族がいる区民を対象に、2026年6月にモニターを募集し、同年8月から9月にかけて3世帯へ順次導入されました。そのうち2世帯が継続して利用しています(対話時間の集計は2026年9月28日まで)。なお、本プログラムはAOGU株式会社が提供するもので、渋谷区の行政サービスではありません。
利用状況として、80代男性のAさん(認知症の診断あり・奥様と同居)は導入後の9月に週7日利用し、1日30〜40分の対話を行いました。また、ご夫婦二人暮らしの男性Bさんは、稼働日に1日100分超、多い週には200分対話し、導入2週目の8日間で自ら話しかけて始まった会話が57回に上りました。
服薬声かけの定着と家族関係への好循環を確認
実証では、主に以下の3点が確認されました。
- 毎日の習慣の形成:朝の声かけから1日が始まるなど、生活リズムに対話が定着しました。
- 声かけ機能の有効性:服薬や水分補給、日付などの予定に沿った声かけに対し、本人が「薬飲んだよ」などと応じる様子が確認され、家族が行っていた確認作業の一部を代替しました。
- 家族の理解と好循環:家族向けアプリに搭載されたAIへの接し方相談機能を通じ、家族が無理に事実を訂正せず本人の自尊心を尊重する関わり方へと変化し、双方が穏やかに過ごせる環境が生まれました。
一方で、離れて暮らす家族による生活歴などの情報入力負担が大きかった1世帯が9月に終了した経緯を受け、入力負担を減らす改善や、音声認識精度の向上にも取り組んでいます。
自治体イベントへの出展と今後の展望
AOGU株式会社は、実証で得られた知見をアプリの改善などに反映するとともに、区民への提供形態について渋谷区と協議を進める方針です。直近では、2026年11月7日(土)から8日(日)に開催される「渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2026」において、11月7日(土)のみ出展し、来場者に「AOGU COCO」を公開する予定です。
渋谷区産業観光文化部グローバル拠点都市推進課は、実証を通じてテクノロジーが区民の安心につながる手応えを得られたとし、今後も暮らしを豊かにする取り組みを推進する姿勢を示しています。AOGU株式会社の代表取締役CEOである坂田惟之氏は、実証の手応えをもとに区民へ届ける形を作っていきたいとコメントしています。
AOGU COCOの製品特徴と会社概要
AOGU COCOは、家族から登録された生活史や好みの話題をもとに対話を行い、服薬や予定の声かけ、不安時の寄り添いを行うロボットです。看護師や認知症ケアの実践知を基に会話が設計されており、在宅医療の医師がメディカルアドバイザーとして参画し、群馬大学と研究連携を行っています。
- 会社名:AOGU株式会社
- 代表者:代表取締役CEO 坂田惟之
- 所在地:〒104-0033 東京都中央区新川1-6-12 AIビル茅場町5F
- 設立:2025年6月
- 事業内容:ぬいぐるみ型 認知症ケアAIパートナー「AOGU COCO」の開発・提供

本記事はAOGU株式会社の発表をもとに作成されています。
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