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FlashLabs、セキュリティ研究向けに拒否応答を緩和したAIモデルを提供開始

FlashLabs株式会社は、独占提供するAI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」のサイバーセキュリティチーム「OrcaCyber」が、セキュリティ研究向けに拒否応答(コンテンツフィルタリング)を緩和したアブリテーション版モデル「OrcaCyber: Hy4 Abliterated / Uncensored」の提供を「Orca Cyber Tier」で開始したことを発表しました。

ベースとなるモデルは、Tencent Hunyuanが発表したオープンウェイトモデル「Hy4」です。アブリテーション(abliteration)とは、モデルのウェイトから拒否応答を生み出す方向成分を取り除く手法であり、脱獄用プロンプトや追加学習に頼らず、モデル自体の重みにフィルタリング緩和が組み込まれます。

提供の背景とサイバー防御方針

サイバー攻撃の手法が高度化・自動化し、脆弱性の発見から悪用までの時間が短縮する中、OrcaCyberは実際の攻撃者が自社インフラの弱点を突く前に、防御側が先回りして弱点を見つけ出し対策を講じることを最良のサイバー防御と考えています。このサイバー防御テーゼに基づき、セキュリティ研究者が自社の本番インフラを継続的に攻撃テストできる環境の整備が進められています。

また、異なるモデルは異なる脆弱性を検出するため、「あらゆるモデルで防御する(Defending with every possible model)」という方針のもと、検証済みの強力なモデルを順次アブリテーションして提供しています。今回のモデル提供もこの取り組みの一環として実施されました。

公開されたAPIモデル「OrcaCyber: Hy4 Abliterated」は、コンテキスト長が100万トークン、出力上限は64,000トークンとなっています。テキストおよび画像のマルチモーダル入力に対応しており、スクリーンショットや図、ダッシュボードをソースコードと併せて解析することが可能です。

価格はプロバイダー定価で入力100万トークンあたり$0.80、出力100万トークンあたり$1.60に設定されています。ゼロデータ保持(ZDR)に対応しており、ZDRを有効にした場合、リクエストは無保持契約のあるプロバイダーにのみ送信されます。

脆弱性調査・再現やエクスプロイト開発、ペネトレーションテスト/レッドチームツール、セキュリティ監査・セキュアコードレビュー、マルウェア/バイナリ解析、ログ・ネットワークトラフィックのトリアージ、検知エンジニアリング、多段のサイバー推論など、攻撃・防御の両面ワークフローに対応します。

利用条件と今後の展望

本モデルはセキュリティ研究者やレッドチーム/ブルーチームによる検証・研究用途に限定して提供され、利用にあたっては申請と審査が必要とされています。一方、本番システムでのAI利用にはOrcaRouterのガードレール(PIIシールド・コンテンツポリシー・エージェントファイアウォールなど)が標準で有効になっており、研究用途と本番利用の線引きを明確にした運用が可能です。

OrcaCyberは今後も、実際の攻撃者が攻撃する前に自社インフラを継続的に攻撃テストし、敵対者よりも先に弱点を見つけ出すという考えに基づき、セキュリティ研究者が弱点を先回りして発見できる環境整備と、AIの安全な利用環境の確保を進めていく方針です。

関連組織の概要

FlashLabs株式会社

  • 本社所在地:東京都千代田区一番町10番8号
  • 代表取締役:細井洋一
  • 設立:2023年7月
  • 事業内容:AI応用研究所(Human-AI Hybridで営業・CXの自動化・自律化。OSS音声モデルChromaの開発元)
  • URL:https://www.flashlabs.ai/

Continuum AI

  • 概要:「次の10年の知能システムを支える基盤インフラを開発する研究機関(米国)」
  • 事業:OrcaRouterの開発・提供
  • URL:https://www.continuum01.ai/

本記事はFlashLabs株式会社の発表(OrcaCyber公式Xアカウントによる2026年11月4日の発表、OrcaRouterモデルページの2026年11月4日時点の確認情報、およびTencent Hunyuan公式Xアカウントの2026年11月4日の発表を含む)をもとに作成しました。

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