ss-consulが夜間専門の訪問型産後ケアサービスを開始
横浜市西区に本社を置く株式会社ss-consul(代表取締役:小沼 薫)は、夜間専門の訪問型産後ケア「ナイトナニー ルーナ」を開始しました。
夜10時から朝7時までの9時間、保育士や看護師などの有資格者が自宅やホテルを訪問し、眠らずに赤ちゃんのお世話を行います。同社は2011年から産前産後の家庭や、ひとり親、ヤングケアラーのいる家庭を訪問し、これまでに32の市区町村から委託を受けて昨年度は約1万回の訪問実績があります。

産後早期の母親が抱える睡眠の悩み
生後3〜4か月の子どもを持つ母親1,900人を対象に産後を振り返ってもらった調査によると、産後2週未満の時期に「十分な睡眠がとれない」ことを不安や負担に感じた人は54.2%(1,029人)でした。初めて出産した母親では64.8%にのぼっています(複数回答)。赤ちゃんの授乳やおむつ替えは昼夜を問わず続き、夜間にまとまった睡眠をとることが難しい状況があります。
自宅で夜間のケアを受ける新たな選択肢
産後の休息を支える場として産後ケア施設や産後ケアホテルが広がる一方、上の子どもがいる場合や、移動の負担、慣れた家で過ごしたいといった理由から家を離れにくい家庭もあります。
「ナイトナニー ルーナ」は施設に宿泊するのではなく、夜間に専門スタッフが家庭を訪問する形態をとります。赤ちゃんは普段の寝床で過ごし、家族は別の部屋で休むことができます。英国や米国では夜間に新生児のお世話を担当する「ナイトナニー」が職業として定着していますが、日本ではまだあまり知られていない状況です。
日中の訪問支援実績から夜間の支援へ展開
株式会社ss-consulはこれまで、自治体の子育て世帯訪問支援事業や産前産後ヘルパー派遣を通じて、昼間の家庭への訪問を行ってきました。訪問先には、家事や育児の手が足りない家庭や、第三者の支えを必要とする家庭、仕事と子育てを一人で両立するひとり親家庭、家族の世話と学業の両立に悩む子どもがいる家庭などが含まれます。

訪問を重ねる中で多くの家族から「夜がいちばんつらい」という声が寄せられていたものの、自治体の事業は日中が中心であり、夜間は家族だけで対応せざるを得ない実態がありました。同社はそのような夜間の時間帯を引き受けるために新サービスを立ち上げました。
代表取締役の小沼 薫氏は、昼間の訪問でお母さんから一番多く聞くのは「夜がつらい」という言葉であるとし、夜に頼れる人が見つかりにくい現状を指摘しています。その上で「しっかり眠れた朝は、子どもに向き合う余裕が違うと感じています」と述べ、夜に人を頼ることが当たり前になるよう東京・神奈川・さいたまから広げていく姿勢を示しました。
サービスはまず東京都・神奈川県・さいたま市で提供され、担い手の育成を進めながら提供地域を広げていく予定です。
- サービス名:ナイトナニー ルーナ
- 内容:夜間専門の訪問型産後ケア(自費サービス)
- 時間:22:00〜翌7:00(有資格者1名が訪問し、夜間は眠らずに対応)
- 対応内容:授乳(ミルク・搾乳した母乳)、げっぷ、おむつ替え、寝かしつけ、睡眠中の見守りと記録(翌朝に記録を手渡し)。直接授乳の場合は家族が実施
- 料金:1泊66,000円(税込)から、出張費1,100円(税込)。入会金・月会費なし
- 対象:生後0〜4か月を中心に(妊娠中から相談・予約可能)
- 場所:ご自宅・ホテル(東京都・神奈川県・さいたま市)※出張先等への同行も可(旅費等は別途)
- スタッフ:助産師・看護師・保育士等の有資格者のみ
- 相談:オンライン・無料・30分程度
- URL:https://nightluna.net/
本記事は株式会社ss-consulの発表、および三菱UFJリサーチ&コンサルティング「妊産婦に対するメンタルヘルスケアのための保健・医療の連携体制に関する調査研究 報告書」(平成29年度子ども・子育て支援推進調査研究事業、2018年3月)をもとに作成しました。
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