bestatが3D.CoreでスキャンデータからSTEPデータを自動生成する新機能を提供開始
産業用3Dデータ特化のAIスタートアップであるbestat株式会社は、3Dデータ活用プラットフォーム「3D.Core」において、3Dスキャンで取得した点群・メッシュデータからCADで扱えるサーフェスモデルを自動生成し、STEP形式のデータとして出力する機能の提供を開始しました。これまで専用ソフトや手作業を要していたデータ変換を自動化することで、普段利用しているCADソフトやシミュレーションソフトへの直接の読み込みを可能にします。これにより、工場における設備のレイアウト変更や搬入・撤去の検討に、スキャン後すぐに着手できるようになります。
製造業では、生産ラインの組み換えや設備の更新に合わせて工場や設備を3Dスキャンし、配置や搬入経路をデジタル上で事前に検討する動きが広がっています。一方で、スキャンしてから検討を開始するまでにはいくつかの課題が存在していました。
点群やSTLなどのメッシュによるスキャンデータは、多くのCADソフトやシミュレーションソフトで読み込めないか、読み込めても動作が重くなる傾向があります。また、STEPなどの形式に変換するには専用ソフトが必要となるため費用や習得の手間が発生するほか、前処理や面を貼る作業を手作業で行うため専門知識が求められ、1件の処理に数日から数週間かかる場合もありました。
STEPデータの自動生成による業務効率化
今回提供が開始された新機能は、「3D.Core」上のスキャンデータをSTEPデータへと自動変換するものです。出力されたSTEPデータをCADソフトに読み込むことで、スキャンした既存設備と新設する設備のCADデータを組み合わせた配置や干渉の確認が容易に行えます。
スキャンデータの作成からSTEPデータの出力までを「3D.Core」内で完結できるため、専用ソフトの追加購入や変換作業の外注が不要になります。さらに、面を貼る工程まで自動化されることから専門担当者を介さずに現場担当者自身が作業を進められ、スキャン後すぐにレイアウトや搬入の検討へ移行できます。
既存の図面がない状態で行うライン更新では、周辺設備や通路を「3D.Core」のiPhoneアプリ等で撮影した後、プラットフォーム上でSTEPデータへの変換までを完了させます。CAD上で新しい加工機のデータと組み合わせることで、既存設備や建屋の柱との接触、配管やケーブルといった付属物への干渉をチェックできます。加えて、オペレーターの動線やメンテナンススペースの確保、搬入口から設置場所までの開口部や通路幅の確認、既存設備の撤去手順や据付ステップのシミュレーションといった検討に活用可能です。
新機能の概要
自動サーフェス化機能の概要は以下の通りです。
- 機能名:自動サーフェス化機能
- 提供開始日:2026年11月4日
- 入力データ:点群形式・メッシュ形式のデータ(画像や動画等から3D.Coreで生成した3Dデータも含む)
- 出力形式:STEP形式(サーフェスモデル)
- 対象プラン:全プラン
bestat株式会社について
東京大学松尾研究室発のスタートアップであるbestat株式会社は、産業向け3Dデータ活用プラットフォーム「3D.Core」の開発を手掛けています。同プラットフォームは画像、動画、点群、360度動画などから高精度な3D化を行い、製造業やインフラ分野を中心にデジタルツイン構築や設備保全などで利用されています。同社は本機能を通じて工場内のレイアウト変更や搬入・撤去検討の効率化を支援するとともに、今後のフィジカルAI導入に向けた環境づくりの一翼を担っていくとしています。

- 会社名:bestat株式会社
- 代表:代表取締役 松田 尚子
- 設立:2018年
- 所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-14 第35興和ビル 507
- URL:https://bestat-data.com
本記事はbestat株式会社の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



