NPO法人コンボが情報誌で精神疾患のある人の入浴の難しさを特集
千葉県市川市のNPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)は、メンタルヘルスマガジン『こころの元気+』2026年9月号(236号)で特集「今日もお風呂ムリ!」を掲載した。精神疾患のある本人へのアンケート調査や体験談を通じ、入浴の難しさと生活への影響を取り上げている。

2024年に「風呂キャンセル界隈」という言葉がSNSやメディアで話題となったなか、精神疾患のある人の中には不調により入浴したくてもできない人がいる実態がある。服を脱ぐ、体や髪を洗う、拭く、着替える、髪を乾かすといった一連の動作が大きな負担になることが調査や体験談で示されている。
アンケート調査によると、入れないことが「よくある・ときどきある」と答えた人は93人/118人(約79%)となった。また、入れなくなるときについては「うつ状態で動けないとき」が83人/109人(76%)、入浴が無理だと思う理由は「とにかくしんどい」が90人/109人(83%)という結果が出ている。

社会とのつながりや心理面への影響
入浴できないことによる影響については、「外出しづらくなる」が58%、「人に会いたくなくなる」が54%、「自己嫌悪が強くなる」が52%(109人、複数回答)となった。入浴の困難が、社会とのつながりや自分への気持ちに関わっている状況がみられる。
特集を読んだ横浜の家族会からは、娘が入浴しないことについて「娘は、入らないのではなく、入れないのだと理解できた」という声や、学習会で使用するための購入希望が寄せられたという。
専門家による解説と関わり方のポイント
本特集ではアンケートや体験談、漫画、風呂ムリ川柳のほか、精神科医の渡邉真里子さんによるQ&Aと訪問看護師の吉澤美樹さんによる解説を掲載している。入浴が難しくなる背景や負担を減らす方法、相談や周囲の関わり方を紹介し、入浴できない姿を怠けや無関心と受け取らず本人のつらさを知る理解と支援のきっかけになることを目指している。
『こころの元気+』は、統合失調症、うつ病、双極性障害、発達障害などをもつ本人や家族、支援者、医療関係者向けに2007年に創刊された情報誌となっている。
調査概要と発行元
アンケート調査の概要および発行元の情報は以下の通り。

【調査概要】
- 対象:コンボの賛助会員、無料メール会員、コンボのSNSを見た精神疾患のある本人
- 期間:2026年6月19日~7月12日
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:118人(設問により回答者数は異なり、入れなくなるとき・理由は複数回答。精神疾患のある人全体の割合を示す調査ではない)
【組織概要】
- 名称:特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(通称:NPO法人コンボ)
- 所在地:〒272-0031 千葉県市川市平田3-6-2
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本記事はNPO法人地域精神保健福祉機構の発表をもとに作成しています。
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