グロービス、大手5社役員らとカルチャー変革に関するレポートを発行
株式会社グロービスは、オリックス株式会社、JFEスチール株式会社、損害保険ジャパン株式会社、株式会社みずほフィナンシャルグループ、株式会社リコーの役員らとともに、日本企業におけるカルチャー変革のあり方をまとめたレポートを発行しました。レポートでは、パーパスやバリューを起点とした組織文化の形成や現場の行動変容を促すアプローチについて整理しています。変革を持続的なものにするため、経営トップ、ミドルマネジメント、メンバーの3階層に即した一貫した取り組みの重要性を提言しています。
多くの日本企業において持続的な成長に向けた戦略再構築や事業構造変革が進められる中、欧米流の危機感に訴えるアプローチでは一時的な業績回復にとどまり、従来の組織行動への揺り戻しが起きやすい課題がありました。こうした背景から、内発的な動機に基づきパーパスやバリューを起点として組織文化を育むカルチャー変革が注目されています。
本レポートでは、カルチャー変革の方向性を「強化」と「醸成」の2つに整理しています。「強化」は、創業以来の精神や組織内に引き継がれてきた価値観を言語化し、既存の文化や強みを次世代へ引き継ぐアプローチです。言葉として掲げるだけでなく、実務での体験や対話を通じて「自社らしさ」を行動指針として浸透させることが求められます。
一方の「醸成」は、旧来の価値観や行動様式から脱却し、変化を受け入れて挑戦を後押しする新たな組織文化を築くアプローチです。これまでの成功体験との衝突を乗り越えるため、経営トップによる発信に加え、意思決定プロセスや評価制度といった日々の仕事を支える仕組みの見直しが必要であるとしています。

実際の企業活動において「強化」と「醸成」はグラデーションのように混在しているため、まずは自社において「何を残し、何を変えるのか」を見極めることが重要とされています。その上で、組織全体への浸透と実質的な行動変容を実現するために、以下の3階層に対するアプローチを一貫して講じる必要性が示されました。

- Top(経営トップ):パーパス・バリューの意義や目指す姿を継続的に発信し、言行一致の姿勢で組織の本気度を示す
- Middle(ミドルマネジメント):自らの言動や意思決定で体現し、日々の仕事の仕組みや組織運営に紐づける
- Member(メンバー):実務での体験を通じて理解し、実践と対話、修正を繰り返して具体的な行動へと変えていく

Topが示した方向性をMiddleが組織の行動に紐づけ、Memberが実務で実践し、現場の気づきを組織に還元していく循環をつくることが、実効性のあるカルチャー変革の要諦とされています。

CxOラウンドテーブル・レポート「パーパス・バリューを起点とした日本企業らしいカルチャー変革のあり方とは」は、以下の参加者による意見交換および討議をもとに作成されました。

- 実施時期:2025年7月~2026年3月
- 参加者:
- 石原 知彦 氏(オリックス株式会社 執行役 コーポレート部門 人事、総務、広報、渉外管掌)
- 池田 渉 氏(JFEスチール株式会社 常務執行役員 人財戦略本部長 総務部 担当 安全健康部 担当補佐)
- 酒井 香世子 氏(損害保険ジャパン株式会社 常務執行役員 CHRO・CCuO(人事・カルチャー変革担当))
- 秋田 夏実 氏(株式会社みずほフィナンシャルグループ 執行役常務 グループ CCuO 兼 グループ CBO)
- 長久 良子 氏(株式会社リコー コーポレート執行役員 CHRO)
- モデレーター:池田 章人(株式会社グロービス グロービス・コーポレート・エデュケーション ディレクター)
- レポートURL:https://glob.is/roundtablereport
※参加者の所属・役職はラウンドテーブル開催時のものです。
株式会社グロービスの概要
株式会社グロービスは1992年の設立以来、「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げて事業を展開しています。
- 代表取締役:堀 義人
- 所在地:東京都千代田区
- 公式サイト:https://globis.co.jp
- 法人向け人材育成サービス:https://gce.globis.co.jp/
本記事は株式会社グロービスの発表をもとに作成しました。
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