リブル、インドネシアのディポネゴロ大学と持続可能な養殖の研究開発で包括連携覚書を締結
水産スタートアップの株式会社リブルは2026年10月27日、インドネシアの国立大学であるディポネゴロ大学(UNDIP)と、持続可能な養殖の研究・技術開発に関する包括連携覚書(MoU)を締結した。
本連携では、ジャワ島北岸のジュパラ(Jepara)沿岸域を舞台に、リブルが日本で培った牡蠣養殖技術と環境データの活用ノウハウを、UNDIPの研究人材や施設と組み合わせる。これにより、現地の海に適した持続可能な牡蠣養殖モデルの構築を目指す。
締結の背景と狙い
リブルは2018年の創業以来、種苗生産からシングルシード方式の養殖、ICTプラットフォーム「Oysmart」による生産管理までを一貫して手がけてきた。同社は現在、インドネシアのジャカルタやバリを中心に牡蠣を輸出している。
リブルの海外戦略は、日本からの輸出による市場開拓と、現地での養殖技術の実装を両輪で進める方針をとっている。輸出で現地の需要と販路を育てながら、現地生産の基盤を整えることで、安定した供給体制と事業の拡大を図る計画であり、今回の連携はその技術実装に向けた最初の拠点づくりとなる。
連携における主な取り組み
ディポネゴロ大学は中部ジャワ州を代表する国立大学で、水産海洋学部(FPIK)は水産・海洋分野の教育研究で実績を持つ。ジュパラキャンパスにはハッチェリー(種苗生産施設)や試験池などの研究施設があり、ジュパラキャンパス管理機構(BPKJ)が運営している。
本連携では、UNDIPのBPKJとFPIKを窓口に、以下の取り組みを段階的に進める計画となっている。具体的な実施内容は、今後BPKJとの間で締結を予定している協定で定められる。
- 海域環境モニタリングの導入:リブルが日本で運用する環境モニタリング技術をジュパラ沿岸域に導入し、海域の状態を段階的に把握して養殖の適地評価に活用する。
- シングルシード養殖技術の開発:モニタリングの結果を踏まえ、リブルのシングルシード方式による養殖技術を現地の海域条件に合わせて開発する。
- 三倍体牡蠣の種苗生産技術の開発:ジュパラキャンパスのハッチェリー等を活用し、三倍体牡蠣の種苗を現地で生産する技術の開発を目指す。
- 技術支援とパイロットプロジェクト:リブルが定期的に技術支援を行う。あわせて、UNDIPの教員・学生と沿岸地域の住民が参加するパイロットプロジェクトの実施に向けて準備を進める。
- 研究人材の育成:産学連携の一環として、UNDIPの学生をリブルが日本国内で運営するハッチェリーやファームサイト(養殖施設)に受け入れ、種苗生産・養殖管理に関する実践的な技術研修を行う予定。将来的な現地での技術実装と商業養殖を担う研究・技術人材の育成を目指す。
今後の展望
リブルは本連携を通じて熱帯海域での養殖データと技術的な知見を蓄積し、現地での事業化の可能性を検証していく考えだ。あわせて、インドネシアへの輸出事業を継続して現地市場との接点を広げ、輸出と技術実装の両面から現地での事業基盤づくりを進めるとしている。

組織概要
株式会社リブル
- 代表者:代表取締役 早川 尚吾
- 所在地:徳島県海部郡海陽町宍喰浦字那佐337-55
- 設立:2018年5月
- URL:https://reblue-k.com/
ディポネゴロ大学(Universitas Diponegoro)
- 所在地:インドネシア共和国 中部ジャワ州スマラン
- 学長:Suharnomo教授
- URL:https://undip.ac.id/
本記事は株式会社リブルの発表をもとに作成。
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