コマースロボティクス、クラウドERPのeerpに発注管理機能を追加
株式会社コマースロボティクスは、中小企業向けクラウドERP「eerp」に、需要予測とABC分析にもとづいて発注推奨データを毎日自動作成する「発注管理」機能を11月1日に追加した。同じeerp内の受注管理・倉庫管理とデータを共有し、出荷・売上データの在庫分析から需要予測、発注、入荷予定登録、仕入計上までを一連の流れで管理する仕組みとなっている。担当者の経験と勘に頼りがちだった在庫分析や発注業務において、データにもとづく判断への移行を支援する。
属人化の解消と低コスト化を目指す開発背景
卸売業、製造業、EC・通販事業者、小売業などでは、欠品の防止と過剰在庫の削減の両立が継続的な課題となっている。多くの中小企業では発注担当者がExcelで実績と在庫を集計し、経験則で発注量を決定しているため、属人化が生じやすい。また、在庫分析の手間によってデッドストックの発見や欠品リスクへの対応が遅れる課題もあった。

一般的な需要予測・発注支援の仕組みは導入や運用に高額な費用がかかる傾向がある。これに対し、eerp発注管理ではコストを抑えるため需要予測の手法を「移動平均法」のみに絞り、根拠が分かりやすく担当者が最終判断しやすい設計を採用した。なお、過去の実績が少ない新製品など移動平均法での予測が難しい品目については、AIを活用した個別カスタマイズで対応する方針としている。

代表取締役の伊藤彰弘は、大企業が中心だったデータに基づく発注管理を中小企業にも広く普及させたいとし、今後は生成AIや業務自動化技術も組み合わせて進化させていく意向を示している。
在庫分析から仕入計上までを連携する主な機能
本機能は、自社から仕入先への発注・仕入の流れを一元管理するもので、主に以下の機能を備えている。
- 3軸によるABC分析: 出荷数量・売上金額・粗利の3つの軸で、SKUをA〜Dランクに自動分類する。
- 需要予測と在庫日数の自動計算: 過去の出荷実績から移動平均法で需要予測を算出し、現在の在庫日数を毎日計算して危険水位を下回るSKUをアラートで通知する。
- 在庫回転率・Tableau連携・在庫分析レポート: SKUごとの在庫回転率を算出するほか、オプションとしてBIツール「Tableau」との連携や在庫分析レポートの定期出力に対応する。
- 発注推奨データの自動作成: 需要予測と在庫日数をもとに、発注ロットや最低発注金額などの条件を反映した推奨データを毎日作成する。最終確定は担当者が行い、確定後は発注メール送信と入荷予定登録が自動で実行される。
- 入荷実績にもとづく仕入計上: 入荷実績をもとに仕入を計上し、SKUごとに登録した固定原価を用いて在庫金額に反映する。

既存システム連携とサポート体制
eerp発注管理は、同一システム内の受注管理・倉庫管理とデータを共有するため、分析用データを別途抽出・加工する必要がない。また、確定した発注データを既存の基幹システムへ連携するカスタマイズとして、ワークフロー自動化ツール「n8n」と生成AIを活用するプランも用意されている。

導入前から運用開始後までは専任チームがサポートを行うほか、AIヘルプデスクが24時間365日対応する。セキュリティ面では、情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC 27001)およびプライバシーマークの認証を取得している。
- 機能名: eerp発注管理
- 提供形態: クラウドERP「eerp」のオプション(SCMユニット内の機能)
- 料金: 月額2万円〜(税抜)
- 無料トライアル: 30日間(クレジットカード登録不要)
- 提供開始日: 2026年11月1日
- URL: https://eerp.jp/function/purchase/
本記事は株式会社コマースロボティクスの発表をもとに作成。
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