マゼックス、新型農業用ドローン飛助J10を2026年11月に発売へ
産業用ドローンメーカーの株式会社マゼックスは、新型農業用ドローン「飛助J10」を2026年11月より発売する。同機は液剤10Lおよび粒剤10kgに対応し、軽トラックへの積載や圃場での取り回しに配慮したコンパクトな設計を採用している。設立10年を迎える同社が、日本の農業現場における運搬や準備、散布作業の負担軽減を目指して開発した。
現場での扱いやすさを追求した機体構造と測位機能
飛助J10は、アーム1本を約0.5秒で展開・収納できるワンタッチ機構を採用した。アタッチメントは、航空機やイージス艦、新幹線などへの採用実績を持つ国内の老舗機構部品メーカー「栃木屋」と共同開発された。また、産業用レベルセンサーを搭載したフライトコントローラーと自動校正アルゴリズムにより飛行前のキャリブレーション作業を自動化し、現場到着から散布開始までの準備負担を軽減している。
測位システムには、日本の準天頂衛星システム「みちびき(QZSS)」を含む5種類の衛星測位システムに対応する。山間地などでも安定した位置情報の取得をサポートするほか、高度維持レーダーと障害物レーダーを標準搭載する。操作面では、視認性と操作性を追求したスマート送信機を採用し、超広角魚眼レンズを備えたジンバルカメラにより低遅延かつ高画質な映像で飛行中の周囲状況を確認できる。
速度連動散布と急速充電による効率的な運用
散布システムには、飛行速度に合わせて農薬の吐出量を自動調整する速度連動散布を採用した。減速時に吐出量を抑えることで散布ムラを防ぐほか、散布幅や飛行速度などの条件を入力することで必要な吐出量に応じたポンプ出力をアプリが自動計算する。最大流量5L/分のブラシレスウォーターポンプと加圧式ノズルを搭載し、粒剤散布装置についても国内メーカーと共同開発された。
電源部にはBMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載したスマートバッテリーを採用し、200V環境では約12分の急速充電に対応する。ただし、約12分は200V充電時の目安値であり、100V電源使用時は充電時間が異なるほか、実際の充電時間は電源環境やバッテリー残量、温度、使用状況等により変動する。同社は200V発電機を活用して作業中に充電を循環させる運用を提案し、保有バッテリー本数を抑えることで導入コストの低減を図るとしている。

飛助J10は専用アプリのアップデートに対応しており、ソフトウェアの更新を通じて購入後も順次機能を追加できる設計となっている。
サポート面では、製品の販売期間中に加え、販売終了後から5年間にわたる保守・修理対応を提供する。製品の入れ替わりが比較的早いドローン市場において、販売終了後から5年間のサポート体制は国内トップクラスの水準としている。国内で開発、製造、販売、修理、点検、部品供給などを一貫して手がける体制を活かし、導入後も長期にわたり安心して使い続けられる環境を整える方針だ。
株式会社マゼックスの概要
- 社名:株式会社マゼックス
- 代表者:吉野 弘晃
- 所在地:〒578-0982 大阪府東大阪市吉田本町3丁目4番8号
- 事業内容:産業用・農業用ドローンの製造・開発、販売、修理、操縦指導、部品販売、スマート農業機器の販売 等
本記事は株式会社マゼックスの発表をもとに作成しました。
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