育て上げネット、居場所支援に向けREADYFORで2,000万円を募集へ
東京都立川市で子どもや若者を支援する認定NPO法人育て上げネットは、若者の居場所支援「夜のユースセンター」などの活動費を確保するため、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を通じた緊急支援の呼びかけを開始した。立川市と連携して実施していたふるさと納税による寄付受け付けが、「ふるさとチョイス」への不正アクセス被害に伴い停止したことを受けたもの。来年度に向けた活動資金の確保が急務となる中、通常の寄付による支援を募っている。

寄付受け付けの停止と資金確保の急務
育て上げネットは、2026年10月5日から立川市と連携し、「夜のユースセンター」の運営を支える目標500万円のガバメントクラウドファンディングを実施していた。しかし、募集に利用していた「ふるさとチョイス」が不正アクセスを受けてサービスを一時停止したため、予定していた経路での寄付受け付けが停止する事態となった。

運営会社による2026年10月28日付の発表では、一部システムの再開が公表されたものの、寄付者向けサイトなどは引き続き一時停止しており、再開時期は決まり次第案内されるとしている。育て上げネットは、寄付募集の再開を待つだけでは来年度の資金確保の見通しが立てられないとし、食事や生活用品の提供費、会場費、見守りスタッフの人件費などを確保するため、新たな支援の呼びかけに踏み切った。今回の募集はふるさと納税ではなく、同団体への通常の寄付となる。
育て上げネットは2022年から立川市で「夜のユースセンター」を運営している。毎週土曜日の18時から21時まで開所し、夕食や持ち帰り用の食料品、生活用品を提供するほか、ゲームや漫画など、利用者が自分の気持ちに合った過ごし方を選べる環境を整えている。

2025年度は年間52回開所し、延べ2,576名が利用した。2026年度も4月から6月までの3か月間で13回開所し、延べ690名が利用している。利用者の増加に伴い、一人ひとりの様子を見守り環境を維持するためのスタッフ配置が必要とされているほか、平日日中にも利用できる居場所の整備が求められているという。
理事長の工藤啓氏は、同所が困ってから訪れる相談窓口ではなく、何げない時間を重ねるなかで信頼関係を築き、若者が孤立する前に地域とつながる場所であると説明している。
2027年度の活動費計画と募集概要

今回のプロジェクトでは、READYFORのサービス手数料等を含め目標金額を2,000万円に設定している。集まった資金は、「夜のユースセンター」の運営に加え、平日日中の居場所運営、立川アスレティックFCとの連携による体験機会の提供などに充てられる予定となっている。
2027年度に計画されている主な活動費の使途と予定額は以下の通り。

- 夜のユースセンターの運営・年間52回(食事、食料品・生活用品、会場費・水道光熱費、人件費):8,294,000円
- 平日日中のユースセンターの運営・年間52回(会場費・水道光熱費、人件費):4,940,000円
- 立川アスレティックFCとの連携(スポーツ教室、アウトリーチ活動、ボランティア活動など):850,000円
- 広報費・事務管理費等:2,836,000円
- 活動費合計・現在の不足額:16,920,000円
プロジェクトの概要および団体の情報は以下の通り。
- 募集目標:2,000万円
- 支援対象:2027年度の夜間・日中のユースセンター運営、地域連携活動等
- リターン:活動報告書のほか、会場見学に招待予定
- 寄付ページ:https://readyfor.jp/projects/yoruyouth2026
- 団体名:認定NPO法人育て上げネット
- 所在地:東京都立川市
- 理事長:工藤 啓
- 公式サイト:https://www.sodateage.net/
同団体への寄付は、確定申告を通じて税控除の対象となる。
本記事は認定NPO法人育て上げネットの発表をもとに作成。
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