令徳会、歯周治療のNDBデータを分析 再生誘導手術は基本治療の約4.6万分の1
医療法人令徳会が運営するユアーズデンタルクリニックは、厚生労働省のNDBオープンデータをもとに、歯周治療に関する診療行為の算定回数を術式別に分析した結果を公表した。2023年度の全国における歯周基本治療が75,450,023回だったのに対し、歯周組織再生誘導手術(一次手術)は1,652回にとどまり、比率として約4.6万分の1となった。分析の全文は歯科情報メディア「Save Your Teeth.」(https://save-your-teeth.jp/columns/perio-surgery-ndb/)で公開されている。

術式により算定回数に大きな開き
保険診療として請求された内容を集計した全数データであるNDBオープンデータを分析したところ、日常的に行われる処置と外科的術式の間で算定回数に大きな規模の違いがみられた。歯周基本治療の75,450,023回に対して歯周組織再生誘導手術(一次手術)は1,652回であり、歯周外科の中で比較しても歯肉剥離掻爬手術(736,292回)に対して445分の1となっている。
歯ぐきを移植する術式においても、歯肉弁歯冠側移動術が1,290回、遊離歯肉移植術が674回と限られた回数にとどまっている。北海道における算定回数は、歯周基本治療が2,121,742回、歯肉剥離掻爬手術が36,633回で全国の3〜5%程度を占める一方、再生誘導手術は20回、歯肉弁歯冠側移動術は12回、遊離歯肉移植術は17回であった。
クリニック院長の湯口晃弘氏は、「どの治療が多いか少ないかということではなく、歯ぐきや骨の状態によって選べる方法が変わるということを、数字が示していると受け止めています」とコメントしている。

2023年度における診療行為別の算定回数
集計対象となった歯周治療に関する診療行為12項目の算定回数(全国/北海道)は以下の通りとなっている。
- 歯周基本治療(スケーリング):75,450,023回/2,121,742回
- 歯周病安定期治療(20歯以上):22,163,759回/882,796回
- 歯周精密検査(20歯以上):19,136,793回/786,932回
- 歯周病重症化予防治療(20歯以上):4,650,952回/218,924回
- 歯周ポケット掻爬術:1,338,401回/84,025回
- 歯肉剥離掻爬手術(フラップ手術):736,292回/36,633回
- 歯肉切除手術:186,036回/10,700回
- 新付着手術:116,741回/5,528回
- 歯肉弁側方移動術:3,059回/24回
- 歯周組織再生誘導手術(一次手術):1,652回/20回
- 歯肉弁歯冠側移動術:1,290回/12回
- 遊離歯肉移植術:674回/17回
分析データの条件と留意点

公表された数値は保険点数として算定された回数であり、自由診療として行われた歯周組織再生療法や歯肉移植はデータに含まれないため、国内で行われた再生療法のすべてを示すものではない。
また、NDBオープンデータは集計値が10未満の場合に非公開(ハイフン表示)となる規定があり、小さい値については表示が実数と一致しない場合がある。全国値については都道府県別ファイルと二次医療圏別ファイルで値が異なるため、今回の分析では都道府県別ファイルの値に統一されている。算定回数の少なさは術式の必要性や適切さ、特定の医院で受けられることを示すものではなく、年間20回前後の数値は年による変動が大きいため、傾向を把握するには複数年の確認が必要とされている。

- 医院名:ユアーズデンタルクリニック
- 運営法人:医療法人令徳会
- 設立:2015年9月
- 所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F
- 理事長:湯口晃弘
- 公式サイト:https://yours-dental.com/
本記事は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックの発表をもとに作成されています。統計の出典は厚生労働省「NDBオープンデータ」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177182.html)および国立保健医療科学院「歯科保健医療情報提供システム(NDBオープンデータの歯科分)」(https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/data8.html)です。
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