キヤノンMJのCVC、BMI医療機器開発のLIFESCAPESへ出資
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を通じて、株式会社LIFESCAPESへ出資した。LIFESCAPESは、BMI/BCI(Brain-Machine Interface/Brain-Computer Interface)技術を用いて脳卒中後の手指麻痺のリハビリテーションを支援する医療機器を開発している。キヤノンMJは本出資を通じて同社技術の社会実装を支援し、脳波などの生体信号から人の意図や状態を理解する技術の可能性を検証することで、AIによる新たな事業機会の創出を目指すとしている。

出資の背景と狙い
キヤノンMJグループは、オープンイノベーションを通じて新たな価値創造に取り組んでおり、CVCファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」では「Human Potential Enlargement(人間が持つさまざまな能力を拡張することにより、誰もが自分に合ったライフスタイルを追求できる社会の実現)」を投資領域の一つに設定している。
同社は、発話や行動だけでは捉えにくい人の意図や状態を理解し、一人ひとりに寄り添った支援を可能にするAIを重要視している。LIFESCAPESが、脳が経験や学習、訓練などによって神経回路のつながりや働きを変化させて新たな機能を獲得したり回復したりする「脳の可塑性」に着目し、医療機器として臨床現場への実装を進めている点を評価した。連携を通じて、生体信号を活用したAI事業の創出を図る。
LIFESCAPESが開発する医療機器
株式会社LIFESCAPESは、「脳の『可塑性』を引き出し、麻痺を治せる世界の創出に貢献する」をビジョンに掲げる慶應義塾大学発の医療スタートアップである。
同社が手がけるBMI/BCI機器は、脳が訓練によって神経回路を作り変える性質に着目したシステムとなっている。手指を動かそうとする際の脳活動を頭部に装着したヘッドセットで計測し、その信号に応じて手指に装着した電動装具を動かすことで、リハビリテーションを支援する仕組みとなっている。
一般社団法人WE ATを通じた支援連携
キヤノンMJは、スタートアップ支援を通じたウェルビーイング産業の創出を目指す一般社団法人「WE AT」の発起人の一社を務めている。LIFESCAPESは、同法人が主催するピッチコンテスト「WE AT CHALLENGE 2025」において「WE AT CHALLENGERS」に採択された支援対象スタートアップであり、キヤノンMJは同法人を通じても同社の成長を後押ししていく方針を示している。
各社・ファンドの概要
株式会社LIFESCAPESの概要
- 会社名:株式会社LIFESCAPES
- 設立年月:2018年5月
- 所在地:東京都港区南麻布五丁目2番37号
- 代表者:代表取締役社長 林 正彬
- 事業内容:ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)を応用したリハビリテーション機器の開発・製造・販売など
- URL:https://lifescapes.jp/
Canon Marketing Japan MIRAI Fundの概要
- 名称(登記名称):Canon Marketing Japan MIRAI Fund(キヤノンマーケティングジャパン未来投資事業有限責任組合)
- 無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社
- 有限責任組合員:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
- ファンド規模:100億円
- 投資領域:Well Being(ウェルビーイング)、Business Transformation(ビジネストランスフォーメーション)
本記事はキヤノンマーケティングジャパン株式会社の発表をもとに作成されています。

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