モテギ洋蘭園が農林水産祭で園芸部門の最高賞天皇杯を受賞 新品種ロゼリアが契機に
埼玉県本庄市で胡蝶蘭の育種・生産・販売を手がける株式会社モテギ洋蘭園は、令和8年度(第65回)農林水産祭において、園芸部門の最高賞である天皇杯を受賞した。今回の受賞は、2025年度全国洋らん品評会で最高賞の農林水産大臣賞に輝いたオリジナル胡蝶蘭の新品種「ロゼリア」がきっかけとなった。
全国442点の大臣賞受賞者から選ばれた天皇杯
天皇杯は、全国各地の品評会や共進会で農林水産大臣賞に輝いた生産者の中から、各部門でただ一者に贈られる農林水産業における最高の栄誉とされる。今年度は全国442点の大臣賞受賞者の中から選出された。
同社の代表取締役である茂木敏彦氏は、今回の受賞について、長年取り組んできた洋蘭の品質向上とDX化、台湾「仁蘭園」との一貫生産体制への挑戦を評価されたものと受け止め、関係者への感謝を表明した。そのうえで、今後も日本の花き園芸産業の発展に貢献できるよう技術向上や顧客本位の花づくりに取り組んでいく姿勢を示している。
50坪の温室から約3,200坪へ拡大した歩み
モテギ洋蘭園の始まりは1975年で、代表の茂木が50坪の温室でカトレアの栽培を始めたことに遡る。1990年の法人化を経てアメリカの先進農園を視察したことを契機に、胡蝶蘭の鉢物生産へと舵を切った。

1997年には台湾とのリレー栽培を開始してミディ胡蝶蘭「アマビリス」を育て、1999年には「スーパーアマビリス」として商標を取得した。2006年には創業以来のカトレア切り花をやめ、胡蝶蘭一本に絞り込んだ。現在の栽培面積は約3,200坪で、年間およそ27万株を生産している。
台湾農場での一貫生産やDXなど3つの取り組み

同園では現在、3つの取り組みを推進している。
1つ目は、育種・生産・販売の一貫体制だ。2011年に台湾・台南市へ育苗農場「仁蘭園」を設立し、苗づくりから開花・出荷、販売までを一貫して手がけている。販売は全国の市場流通に加え、東京・神田の営業所と御茶ノ水の専門店「EFLA」を直営している。
2つ目はオリジナル品種の開発で、顧客のニーズに応えるための品種改良に取り組んでいる。今回の天皇杯のきっかけとなった「ロゼリア」をはじめ、育ててきた品種は多くの品評会で評価を得ている。
3つ目はDXによる流通の牽引である。2024年に導入したクラウド販売管理システム「花くらうど」によって販売データに基づく経営を推進し、全国40社以上の卸売市場や生花販売会社との取引拡大につなげるとともに、市場取引のデジタル化を通じて花き業界全体のDXを牽引している。
主な受賞実績と会社概要


同園が手がけた品種の主な受賞歴は以下の通り。
- 2002年:第31回日本農業賞 大賞(日本農林漁業振興会会長賞)
- 2023〜2026年:関東東海花の展覧会 農林水産大臣賞(4年連続)「ルーパン」「キャサリン」「アポロ」「ハニーレモン」
- 2025年:埼玉花の祭典 農林水産大臣賞「タイアン」
- 2025年度:全国洋らん品評会 最高賞(農林水産大臣賞)「ロゼリア」
株式会社モテギ洋蘭園の会社概要は以下の通り。

- 所在地:埼玉県本庄市小島277-3
- 代表取締役:茂木敏彦
- 事業内容:胡蝶蘭の育種・生産・販売
本記事は株式会社モテギ洋蘭園の発表をもとに作成しました。
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