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国土交通省の排水機場AI監視公募で酉島製作所とブレインズテクノロジーが採択

株式会社酉島製作所とブレインズテクノロジー株式会社の研究開発グループが、国土交通省の推進する「河川機械設備(排水機場)の維持管理におけるAIモニタリングシステム」の研究開発グループ公募に採択された。酉島製作所を代表企業とし、ブレインズテクノロジーがAI開発を担う体制で実施される。両社は排水機場における設備異常の早期検知や故障リスク評価、寿命予測に関する技術開発を進める。

研究開発の背景と課題

排水機場は、台風や集中豪雨の際に支川の水を本川に強制排水し、内水被害を防ぐ役割を持つ社会インフラである。現在、設備の老朽化や維持管理を担う専門技術者の減少が進んでおり、限られた人員で設備状態を把握し、点検や補修、更新を効率的に行うことが求められている。

こうした状況を受け、国土交通省は振動などの状態監視データやAIを用いて設備の異常兆候や劣化傾向を把握する「AIモニタリングシステム」の研究開発を推進している。ブレインズテクノロジーは2025年11月より、国土交通省が設置した「インフラ施設管理AI協議会」にAI開発ベンダーとして参画し、河川排水機場の維持管理高度化に向けた取り組みを進めてきた。今回の採択により、実際の設備データと現場の知見に基づいた技術の確立を目指す。

連携による技術開発の内容

本研究開発では、酉島製作所が持つポンプ設備の専門知識と、ブレインズテクノロジーのAI異常検知ソリューション「Impulse」の開発・提供を通じて蓄積したAI解析技術を組み合わせる。対象となるのは河川排水機場の主ポンプ設備および主原動機で、振動などの状態監視データに加え、設備仕様、運転記録、点検・故障・補修履歴を活用し、次の技術開発と検証を行う。

  • 設備の異常検知・異常要因分類:ポンプ設備から取得した振動などのデータをAIで解析して異常兆候を早期に捉えるとともに、設備状態や故障履歴と照合して異常要因の候補を提示し、点検・保全業務への活用を図る。
  • 設備の健全性評価・故障リスク診断:状態監視データと点検・補修履歴を組み合わせ、設備の健全性や故障リスクを評価する技術を検証する。

将来的な展望

両社は本研究開発を通じ、将来的には設備の状態に応じた点検・補修・更新の優先順位付けや、中長期的な維持管理計画の高度化につなげる方針である。全国の排水機場における維持管理の効率化・高度化を支援し、社会インフラの安定稼働と災害に強いまちづくりへの貢献を目指している。

両社の概要

株式会社 酉島製作所

  • 代表者:代表取締役CEO 原田耕太郎
  • 本社所在地:大阪府高槻市
  • 設立:1919年8月1日
  • 事業概要:1919年創業のポンプ専業メーカー。上下水道施設や発電所、海水淡水化向けなどの大型・高圧ポンプに強みを持ち、世界100ヶ国以上にポンプを納入

ブレインズテクノロジー株式会社

  • 代表者:代表取締役 濱中佐和子
  • 本社所在地:東京都港区
  • 設立:2008年8月8日
  • 事業概要:企業のデジタル変革を支援するエンタープライズAIサービスを提供。AI異常検知ソリューション「Impulse」や企業内検索エンジン「Neuron ES」、業務特化型AIエージェント Industrial AI Agent、フィジカルAI 現場実装・ロボット導入支援サービスなどを展開

本記事は株式会社酉島製作所およびブレインズテクノロジー株式会社の発表をもとに作成されています。

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