丸紅新電力など4社、太陽光併設蓄電池で需給調整市場の審査に合格 26年8月開始へ
丸紅新電力、ブルースカイエナジー、ブルースカイアセットマネジメント、ニシム電子工業の4社は、太陽光発電所に併設した蓄電池について、一般送配電事業者による需給調整市場の参入審査に合格したと発表しました。対象となるのは、みずほ証券がアレンジャーを務める特別目的会社(SPC)が保有する設備です。2026年8月より同市場において調整力の提供を開始する予定です。
蓄電池の活用で出力制御への対応と採算性確保を目指す
再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、送電容量の不足による太陽光発電所への出力制御の増加や、天候による発電出力の変動に対応するための調整力確保が電力系統運用の課題となっています。
本事業では、固定価格買取制度(FIT)からフィード・イン・プレミアム(FIP)制度へ移行した太陽光発電所に併設された蓄電池を活用します。出力制御が行われる時間帯に発電した電気を充電し、電力供給量が少ない時間帯に放電することで、出力抑制時の電気を売電収入として活用できるようにします。さらに、充電した電気を需給調整市場へ提供して電力系統の周波数維持に必要な調整力を供給し、卸電力市場と需給調整市場への入札を組み合わせて運用することで、再生可能エネルギーの有効活用と発電事業の採算性確保を図ります。
審査合格の背景とシステム連携
需給調整市場への参入には、一般送配電事業者の指令システムとの接続や、指令に対する応動性能に関する所定の審査への合格が必要です。太陽光発電所に併設された蓄電池では、天候により変動する発電出力の影響を受けながら、約定した調整力を維持し続けることが求められます。
本件では、ニシム電子工業のエネルギーマネジメントシステム(EMS)によって太陽光発電所および蓄電池を制御し、丸紅新電力が卸電力市場および需給調整市場への入札と運用を担当します。丸紅新電力は20年以上にわたる小売電気事業の経験を持ち、2024年10月からは系統用蓄電池の運用を開始しています。同社における系統用蓄電池の運用業務の受注実績は161MWに達しており、これらのノウハウを活用して設備の安定稼働と収益最大化を図る方針です。
本事業における各社の役割
参画する各社の役割は以下の通りです。
- ブルースカイエナジー:蓄電池の開発および施工管理
- ブルースカイアセットマネジメント:太陽光発電設備および蓄電池のアセットマネジメント
- ニシム電子工業:自社提供のEMSを用いた発電電力と蓄電池充放電のエネルギー制御
- 丸紅新電力:アグリゲーターとしての需給調整市場および卸電力市場における蓄電池の運用
参画各社の概要
各社の会社概要は以下の通りです。
ブルースカイエナジー株式会社
- 代表者:上原 美樹
- 所在地:東京都中央区日本橋3丁目9-1 日本橋三丁目スクエア2階
- 設立:2012年10月
- 事業内容:太陽光発電所及び蓄電所等の開発・施工・管理・発電及び運用
ブルースカイアセットマネジメント株式会社
- 代表者:窪村 梨絵
- 所在地:東京都千代田区丸の内1-6-5
- 設立:2016年2月22日
- 事業内容:太陽光発電所のアセットマネジメント業務および運営・維持管理業務
ニシム電子工業株式会社(九州電力株式会社の100%出資連結子会社)
- 代表者:代表取締役社長 林田 道夫
- 所在地:福岡市博多区美野島一丁目2番1号
- 設立:1963年11月
- 事業内容:蓄電システム・EMSの開発、提供、保守
丸紅新電力株式会社(丸紅株式会社の100%出資連結子会社)
- 代表者:代表取締役社長 鈴木 敦士
- 所在地:東京都千代田区大手町一丁目4番2号 丸紅ビル
- 設立:2011年1月
- 事業内容:電気の売買事業およびその代理、代行、仲介他
本記事は丸紅新電力株式会社、ブルースカイエナジー株式会社、ブルースカイアセットマネジメント株式会社、ニシム電子工業株式会社の発表をもとに作成しました。
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