ADRセラピューティクス、重症虚血肢治療の治験開始を決議
ADRバイオメディカルホールディングス株式会社の子会社であるADRセラピューティクス株式会社は、取締役会において重症虚血肢(CLI)を対象とする脂肪組織由来再生(幹)細胞(Adipose Derived Regenerative Cells)(以下「ADRCs」といいます。)を用いた治療法の治験を開始することについて決議した。この治験は、医薬品開発における第Ⅲ相治験と同等フェーズに該当する検証的試験として行われる。同治療法の実用化および保険適用を目指した取り組みとなる。
名古屋大学との共同研究を経て治験へ
重症虚血肢を対象とするADRCsを用いた治療法に関しては、2025年5月21日付「重症虚血肢に対するADRCsを用いた治療法の実装化を目的とした名古屋大学との共同研究契約の締結に関するお知らせ」のとおり、名古屋大学と共同研究契約を締結して治療法の有効性について検証が実施されてきた。
今回の治験については、すでに独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)本相談(治験プロトコル相談)が終了しており、試験プロトコールも概ね決定しているという。
過去の臨床試験実績と疾患の現状
重症虚血肢は、動脈硬化などが原因で足への血流が極度に悪くなり、安静時にも強い痛みや皮膚の壊死を起こす末梢動脈疾患の最も重症な状態とされる。現在の治療法は限定的で、症状が進行している場合は切断を余儀なくされる極めて危険な疾患とされている。
過去に名古屋大学を中心として下肢切断を余儀なくされるような重症虚血肢患者29名(34肢)を対象に実施された臨床試験では、対象患者の90%以上で切断が回避された。加えて、ほぼ全ての患者で創傷部の潰瘍が縮小し、歩行距離も大幅に延長するなどの結果が得られている。ADRバイオメディカルホールディングス株式会社の代表取締役社長である鈴木隆二は、この治療法の早期実用化を目指す意向を示している。
ADRバイオメディカルホールディングス株式会社の概要
ADRバイオメディカルホールディングス株式会社の概要は以下の通り。
- 会社名:ADRバイオメディカルホールディングス株式会社
- 所在地:東京都
- 代表者:代表取締役会長 橋本 征道 / 代表取締役社長 鈴木 隆二
- 証券コード:3750(東京証券取引所 スタンダード市場)
- 事業内容:持株会社として、ADRセラピューティクス株式会社、ADRアニマルセラピー株式会社、ADRバイオシステムズ株式会社の3社を統括。グループとしてヒトを対象とした細胞治療および再生医療サービス、動物医療分野における細胞治療、ならびに医療機器の開発・製造・販売を行う
本記事はADRバイオメディカルホールディングス株式会社の発表をもとに作成しています。
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