ニセ警察詐欺を疑似体験する無料ゲーム 騙される30秒前が公開
株式会社Classroom Adventure、日本貸金業協会、中央大学文学部 心理学専攻 有賀敦紀研究室は、警察庁の協力のもと、警察官を名乗る詐欺の手口を疑似体験できる無料のブラウザゲーム「騙される30秒前」を2026年10月28日に公開した。スマートフォンやタブレット、PCのブラウザから、会員登録やアプリのインストールを行わずに利用できる。実際の事件で使われた手口をもとに、詐欺の電話がかかってきてから送金に至るまでの過程が再現されている。
特殊詐欺被害の約7割を占めるニセ警察詐欺
警察庁によると、警察官などをかたり捜査名目で現金をだまし取る「ニセ警察詐欺」は、2025年に特殊詐欺の件数や被害額が大きく増加した主な要因とされている。2025年におけるニセ警察詐欺の認知件数は11,014件、被害額は1,005.0億円に上り、特殊詐欺全体の被害額1,423.1億円の約7割(70.6%、警察庁資料の数値から算出)を占めた。1件あたりの被害額(既遂)は922.5万円となっており、それ以外の特殊詐欺の256.7万円と比べて3倍以上の規模となっている。


被害者の年代は高齢者にとどまらず、2025年の認知件数では30代が2,239件で最も多く、次いで20代が1,718件となった。警察庁は幅広い年代で被害が増加していると指摘している。2026年1〜8月の暫定値でも、認知件数は6,346件(前年同期比4.1%減)、被害額は728.6億円(同27.0%増)となり、前年を上回るペースで被害額が推移している(警察庁、2026年10月2日公表)。
実際の事件をもとに電話から送金までを再現
警察庁が公表するニセ警察詐欺の手口では、警察官を名乗って不安をあおる手口のほか、末尾が「0110」の国際電話番号の使用、メッセージアプリやビデオ通話を通じた偽の警察手帳・逮捕状の提示などが確認されている。2025年に特殊詐欺で使われた電話番号123,138件のうち、92,996件(約75.5%)は国際番号であった。
「騙される30秒前」では、こうした実際の手口に沿ったシナリオが用意されている。末尾「0110」の国際番号からの着信やメッセージアプリでのID追加、主人公の実名が入った逮捕状の提示、口止め、ビデオ通話をつないだ状態での送金といった一連の経緯をたどる。画面上では一般的なスマートフォンや文字の大きなスマートフォンの画面が再現され、メッセージアプリや銀行アプリ、写真などの架空データを操作しながら進行する。



年齢や立場の異なる3人の視点から体験

プレイヤーは年齢や立場が異なる3人の登場人物から1人を選択し、着信の3分前からスマートフォンの操作を行う。主人公ごとに90〜226枚の写真が端末内に用意されるなど細部まで作り込まれており、それぞれ異なる結末を迎える構成となっている。ゲームの終了後には振り返り画面が用意され、騙されたポイントや対策を確認できる仕組みとなっている。

「騙される30秒前」の概要は以下の通り。
- ゲーム名:騙される30秒前(ニセ警察詐欺を体験するゲーム)
- 公開日:2026年10月28日(日)
- 利用料金:無料(会員登録・アプリのインストール不要)
- 対応端末:スマートフォン(iPhone/Android)、タブレット、PCのブラウザ
- 体験時間:約7〜11分(主人公により異なる)、振り返り約3〜5分
- 提供:日本貸金業協会
- 監修:中央大学文学部 心理学専攻 有賀敦紀研究室
- 制作:株式会社Classroom Adventure
- 協力:警察庁
- 体験リンク:https://www.fake-police.com/
制作を担当した株式会社Classroom Adventureは、東京都中央区新川1-7-2に拠点を置き、代表取締役を今井善太郎氏が務めるスタートアップ企業である。同社は過去にも闇バイトへの勧誘過程を追体験する防犯ゲーム「レイの失踪」を制作し、自治体や教育機関などと連携して提供を行っている。
本記事は株式会社Classroom Adventureの発表をもとに作成。
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