福岡工業大学と熊本大学が包括連携協定を締結 半導体人材の育成目指す
福岡工業大学と熊本大学は、令和7年10月16日、九州の半導体産業の持続的な成長を担う次世代の高度専門人材の育成を目的として包括連携に関する協定を締結した。台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出などを背景に半導体関連産業の集積が進む九州において、両大学の知見と教育資源を結集する。福岡と熊本の両地域を結ぶ教育・研究ネットワークを構築し、人材育成と技術革新への貢献を図る。
協定締結の背景と人材不足の予測
台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出や、AI・ロボティクス分野の急速な発展を背景に、九州では企業進出や設備投資が加速し、半導体関連産業の集積が進んでいる。
一方で、九州経済調査協会のことし3月の新たな試算では、九州において2028年度から2034年度にかけて半導体の生産技術職やオペレーターを中心とした人材不足が継続して発生すると予測されている。この人材不足は、企業による新たな設備投資や産業集積の拡大における大きな課題になるとみられている。
教育・研究ネットワークの構築と新コース新設


福岡工業大学は2027年4月、工学部に先進工学科半導体工学コースを新設し、半導体産業の現場で即戦力として活躍できる人材を育成する計画を進めている。

今回の協定締結を通じて、福岡工業大学は半導体の開発研究や人材の育成において国内有数の実績を有する熊本大学との連携を強化する。両大学は今後、福岡・熊本の両地域を結ぶ教育・研究のネットワークを構築し、知見や教育資源を結集することで、半導体産業を支える人材の継続的な輩出と技術革新に貢献し、「新生シリコンアイランド九州」の発展に寄与していくとしている。
包括連携協定における連携事項
両大学が合意した連携内容は以下の通りとなっている。
- 半導体人材をはじめとする工学系人材の育成に関する事項
- 工学全般の共同研究推進に関する事項
- 産学官連携に関する事項
- 教育研究のグローバル化推進と連携に関する事項
- 地域社会への貢献に関する事項
本記事は福岡工業大学の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



