ハイヤールー、エンジニアのAI協働力を定量評価するサービスのβ版をリリース
株式会社ハイヤールーは、社内エンジニアのAI活用における「AI協働力」を定量評価するアセスメントサービス「Skill Assessment」のβ版をリリースした。採用領域のコーディング試験で培った独自指標「SEI(Software Engineering Index)」を在籍エンジニアの評価に応用し、実務ログから指示や判断の質を計測する。同サービスは2026年10月の正式リリースを予定している。
独自指標「SEI」でAI活用の「質」を可視化
生成AIコーディングツールの普及に伴いトークン使用量などのデータ可視化が進む一方、使用量だけでは個々の成果や生産性の差を説明しにくいという課題があった。Skill Assessmentでは、利用量ではなくAIを使いこなす「質」の測定に焦点を当てている。


同社が持つ316社・1,162,904件(2026年7月時点)の評価実績に基づく指標「SEI」を用い、「意図の仕様化」「環境構築」「共同推論」「実行の統制」「出力の品質保証」の5領域・460の評価観点で採点する。Claude CodeやGitHub Copilot、Codexといったツールの実務ログやテスト受験をもとに、個人・チーム・組織の3階層で可視化し、業界水準との比較やAI投資の費用対効果の把握に活用できる。
同社のSEI評価データ(n = 1,162,904 評価/2026年7月時点)によると、5領域の平均スコアは「実行の統制」が69.7%、「意図の仕様化」が67.3%、「出力の品質保証」が61.3%、「環境構築」が57.6%だったのに対し、AIと対話して問題を解く力を示す「共同推論」は48.6%にとどまった。AIが生成したコード自体の出来ではなく人の指示や判断を評価対象としているため、モデルの進化に左右されずにスキル変化を測定できるとしている。
安全性に配慮した導入設計と個人データの保護
本サービスはCLIツールのインストールによって導入でき、エンジニアの日常業務の手順を変えずに計測が可能となっている。
実務の開発ログを扱うにあたり、氏名やメールアドレスなどの個人情報はマスクして処理される。また、外部へプロンプトや操作ログを出さずに自社環境内で計測・評価を完結できるSelf-hosted構成にも対応している。個人スコアの閲覧範囲は本人と自チームに限定されており、監視ツールではなく成長のためのサービスとして設計されている。
今後の展開と全職種への拡大構想
ハイヤールーは今後、実務ログから成果につながる型を自動抽出し、形式知として社内に蓄積・展開する仕組みの提供を目指している。蓄積された知見を全社員のAIの前提条件として自動設定することで、組織全体の水準向上を図る考えだ。
また、エンジニア組織での運用を経て、将来的にはデザイナーやマーケター、営業、コーポレート部門など他職種への展開も予定している。同社代表取締役の葛岡宏祐氏は、エンジニアの最大の弱点が共同推論にあることが定量的に見えたとし、上手くAIと協働している知見を組織の力に変え、エンジニア組織のAIネイティブ化を支援していくと述べている。
関連イベント・広告展開および会社概要
本リリースに関連して、2026年9月9日に無料のオンラインセミナーが開催されるほか、2026年8月31日からはタクシーサイネージメディア「TOKYO PRIME」にてタクシーCMが1週間放映される予定となっている。
- 会社名:株式会社ハイヤールー
- 所在地:東京都渋谷区道玄坂1-10-8 渋谷道玄坂東急ビル2F-C
- 代表者:代表取締役 葛岡 宏祐
- 設立:2020年12月10日
- 事業内容:インターネットサービスの企画・開発
本記事は株式会社ハイヤールーの発表をもとに作成
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