STマイクロエレクトロニクス、ドライバ集積のMasterGaN7を発表
STマイクロエレクトロニクスは、650Vのエンハンスメント型GaNトランジスタとドライバ回路を集積した新製品「MasterGaN7」シリーズを発表し、MasterGaNファミリのラインアップを拡充しました。同製品は、電源アダプタや充電器、産業用照明機器、太陽光発電システム用マイクロインバータなどのアプリケーションにおいて、エネルギー効率と電力密度の向上に貢献します。製品は現在量産中で、開発向けの評価ボードも提供されています。
高効率化と省電力化を図る内部構成
MasterGaN7は、ハーフブリッジ構成で接続された2つの650V GaNトランジスタ(最大定格電流6A)と、高耐圧・高周波のゲートドライバをQFNパッケージに集積しています。ピン配置と実装面積は、他のMasterGaN製品と共通です。最新世代のGaN技術によって高速動作と高効率化を実現するほか、新たに採用した低ドロップアウト(LDO)レギュレータによりゲート駆動電圧を安定化し、最適なスイッチング性能を実現します。また、超高速ウェイクアップに対応したピン制御のシャットダウン・モードを備えており、無負荷時の消費電力を最小化することができます。
最大2MHzの動作性能と多様な回路への対応
本製品は、45nsの伝播遅延と超高速のウェイクアップ時間、短い最小オン時間により、最大2MHzのスイッチング周波数に対応します。これにより、小型の外付け磁気部品や受動部品のみで構成できるため、実装面積と部材コストの削減、電力密度の向上に寄与します。ハイサイド・ドライバへの電源供給用として、ブートストラップ・ダイオードも内蔵しています。回路設計においては、アクティブ・クランプ・フライバック・コンバータ、非対称型ハーフブリッジ・コンバータ、反転型降圧コンバータ、LLC共振コンバータ、力率改善(PFC)コンバータ、DC-ACインバータなど、多様な構成に対応します。さらに、貫通電流を防止するインターロックや低電圧ロックアウト(UVLO)、サーマル・シャットダウンなどの保護機能も集積しています。
MasterGaN7は、-40℃ ~ +125℃の温度範囲で動作します。
- パッケージ: QFNパッケージ(9 × 9 mm)
- 価格: 1,000個購入時の単価は3.83ドルから
- 評価ボード: EVLMG7(STのeSToreで入手可能)
STマイクロエレクトロニクスの概要
STマイクロエレクトロニクスは、約49,000名の従業員を擁する総合半導体メーカーです。すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送や従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画を掲げています。
- 問い合わせ先: STマイクロエレクトロニクス(株) アナログ・MEMS・センサ製品グループ(TEL : 03-5783-8250)
- 所在地: 〒108-6017 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
- 公式サイト: http://www.st.com
本記事はSTマイクロエレクトロニクスの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



