Dellows News

スケール、DJI Mini 4 Pro対応マルチ操作システムの実証受託へ

兵庫県朝来市のスケール株式会社は、電波圏外でのインフラ点検や空撮業務を効率化するDJI Mini 4 Pro対応マルチ操作システム「Scale Drone System Mini」を開発した。主操縦者と副操縦者で役割を分担する運用スタイルを提案しており、2026年11月1日(日)より実証実験(PoC)およびカスタマイズの受託を開始する。

2人体制で飛行と撮影の役割を分担

従来のドローン運用では、1人のパイロットが機体の操縦とカメラの画角調整やデータ確認を同時に行うケースが多く、作業負担や事故リスクの増加が課題となっていた。特に日本国内の現場では、業務依頼者が安全や品質の管理を行う場面が多く、高度な連携が求められている。

本システムでは、主操縦者と副操縦者の2人体制による役割分担を採用している。主操縦者は送信機に接続されたAndroid端末の画面を見ながら安全運行に集中し、副操縦者はWi-Fi接続されたWindows PCの大画面でリアルタイム映像(FPV)やテレメトリ情報を確認しながら、カメラ画角の指示やデータ解析を担当する。

過酷な環境下での運用を想定し、通信環境に依存しない機能も備える。通常の飛行では携帯電話回線を介して地図を取得するが、本システムはアプリ内に地図情報を直接埋め込むことで、外部通信が遮断された電波圏外や山間部でも安定したマップ表示を可能にしている。

また、主操縦者が機体や対象物の目視確認に集中できるよう、Windows PCの音声認識機能を活用した音声状態通知を搭載した。バッテリー残量やセンサー反応などの重要情報をヘッドセットへ音声で伝えるほか、主操縦者と副操縦者の間で意思疎通を図るヘッドセットトランシーバー機能も備えている。

点検業務や操縦トレーニングなど幅広い用途を想定

本システムは、構造物やインフラの点検において、パイロットが安全飛行を確保しながら技術者がPC画面で亀裂やクラックをリアルタイム確認する用途のほか、空撮業務での構図指示やデータ取得の効率化に活用できるとしている。さらに、熟練者が主操縦者としてサポートしながら新人がPC側で練習を行うパイロット教育や、特殊な現場環境に合わせたカスタマイズ開発への対応も見込んでいる。

  • 製品名: Scale Drone System Mini
  • 対応機体: DJI Mini 4 Pro(DJI Mobile SDK対応モデル)
  • 送信機側(主操縦用)動作環境: Android 10~13
  • PC側(副操縦用)動作環境: Windows 11、Bluetooth対応骨伝導ヘッドセット、USB接続有線式骨伝導ヘッドセット、USB接続有線式ゲームコントローラー
  • 通信方式: Wi-Fi通信(W56チャンネル)
  • 提供形態・価格: 順次公開予定(要問い合わせ)

開発を手がけるスケール株式会社は、兵庫県朝来市和田山町秋葉台4-41に拠点を置き、代表取締役は柴山英明氏が務める。

本記事はスケール株式会社の発表をもとに作成。

アクセスランキング

今日

1週間