OIST発のアティエーラ、微細藻類SAF原料油開発に向け6000万円を調達
沖縄科学技術大学院大学(OIST)発のディープテック・スタートアップであるアティエーラ株式会社は、総額6,000万円のプレシードラウンドを実施した。ライフタイムベンチャーズがリード投資家として出資したほか、株式会社優利グループ、津梁ファンド、複数のエンジェル投資家が参加した。調達した資金は、持続可能な航空燃料(SAF)向けの微細藻類バイオプロダクション技術の確立や事業基盤の整備などに充てられる。
微細藻類を活用したSAF向け低炭素原料油の開発
アティエーラは、代表のShivani Sathish氏や共同創業者のDaniel Yee氏らによって設立されたスタートアップである。微細藻類バイオプロダクション技術をコアに、SAF製造に向けた低炭素原料油をより低コストかつスケーラブルに生産することを目指している。原料の供給不足はSAF普及拡大におけるボトルネックとなっており、同社は持続可能で価格競争力のある原料油の商用化を通じて航空業界の脱炭素化への貢献を図る。
資金調達の使途と注力領域
今回の資金調達により、アティエーラは以下の領域に注力する。
- 微細藻類バイオプロダクション技術の確立および検証
- SAFバリューチェーン全体における早期パートナーシップの構築
- 知的財産戦略の強化
- パイロット展開および次回の株式資金調達に向けた事業基盤の整備
関係者のコメント
アティエーラ代表のShivani Sathish氏は、微細藻類の可能性を安定的かつ価格競争力のある大規模生産へつなげるためのプラットフォームを構築しているとし、初期段階から支える投資家への感謝を述べた。
ライフタイムベンチャーズ代表パートナーの國井紅秋氏は「微細藻類は、航空業界が必要とする規模でSAFを実現しうる、数少ない原料の一つです」とコメントしている。
株式会社優利グループ代表取締役のハンバー・ユーリ氏は、微細藻類が航空燃料向けの有力な供給源になる可能性に触れ、技術の商用化に向けてアドバイザーとしても取り組む意向を示した。
各社およびファンドの概要
- アティエーラ株式会社:SAF需要に応える低炭素原料生産に向けた微細藻類バイオプロダクションプラットフォームを開発するOIST発スタートアップ(URL: https://www.atierraclimate.com/ )
- ライフタイムベンチャーズ:ディープテック分野の起業家を支援するシードステージのベンチャーキャピタル(URL: https://lifetime-ventures.com/ja/ )
- 株式会社優利グループ:調査、市場インテリジェンス、コンサルティングサービスなどを提供する戦略アドバイザリー企業(URL: https://www.yuri-group.co.jp/ )
- 津梁ファンド:フォーシーズ株式会社が設立した、沖縄のスタートアップエコシステム構築と新産業創出を目指す地域密着型VCファンド(URL: https://4seas.vc/ )
本記事はライフタイムベンチャーズの発表をもとに作成。
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