kikitoriとタイミーが業務提携 農業流通と生産現場の人手不足解消へ
農産物流通特化型SaaS「nimaru」を提供する株式会社kikitoriと、スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミーは、業務提携契約を締結した。
両社は本提携を通じて、JAや卸売市場などの集出荷団体と、そこへ出荷する生産者の双方が抱える人手不足の解消に取り組んでいくとしている。
農業流通と生産現場における人手不足の背景
JAや卸売市場などの集出荷団体をはじめとする農産物流通の現場では、人手不足の深刻化が業界全体の課題となっている。特に選果場や荷捌き場における青果物の選別・梱包作業は、天候や収穫状況によって荷量が大きく変動するため、繁忙期に必要な人員を機動的に確保することが年々難しくなっているという。十分な人手を確保できない場合には、荷捌きの遅延や対応品質の低下につながる懸念もある。
こうした課題は集出荷団体だけでなく、その川上に位置する生産者にも共通している。農林水産省の「令和6年度 食料・農業・農村の動向」(2025年5月公表)によると、主に自営農業に従事する基幹的農業従事者数は、2000年の240万人から2024年は111万4千人へと約20年間で半減した。さらに、このうち65歳以上が全体の71.7%を占め、平均年齢は69.2歳となっている。
タイミーが提供するサービスは、働きたい人と事業者をアプリ上で結び付け、繁忙期や突発的な作業増加に応じて短時間・単発で就労できる環境を整えている。近年は農業分野でも活用が広がり、「収穫」「選別」「出荷」などの作業を中心に導入が進んでいる。
一方、kikitoriはクラウド型プラットフォーム「nimaru」を250以上の集出荷団体に提供し、集出荷や選果業務のデジタル化といったDXを推進してきた。今回の提携では、nimaruを通じた業務効率化に加え、タイミーのスポットワークサービスを組み合わせて活用することで、人手不足の解消と業務改善をより一層進める狙いがある。
業務提携における具体的な取り組み
kikitoriは、全国の集出荷団体とのネットワークや生産者との接点で得た知見を活かし、タイミーと連携して現場業務におけるスポットワークの活用を推進する。具体的な取り組み内容は以下の通り。
- nimaruをご利用いただいている集出荷団体および生産者に対して、タイミーをご紹介します
- 集出荷団体向けの説明会・勉強会において、タイミーの活用方法をご案内します
- 現場での活用事例を両社で収集・共有し、繁忙期の人員確保のモデルケースとして横展開します
想定される活用場面としては、選果場・荷捌き場での検品・選別・梱包作業や、出荷に伴う伝票発行・精算等の事務作業、生産者の圃場における収穫・調製作業など、季節や繁忙期によって業務量が変動する業務全般が挙げられている。
両社の概要
- 株式会社kikitori
所在地:東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー19階 代表者:代表取締役 上村 聖季 設立:2015年3月 事業内容:農産物流通特化型SaaS「nimaru」の企画・開発・運営 会社HP:https://www.kikitori.jp/ サービスURL(nimaru):https://www.nimaru.jp/
- 株式会社タイミー
所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター35階 代表者:代表取締役 小川 嶺 設立:2017年8月 事業内容:アプリケーションの企画・開発・運営 会社HP:https://corp.timee.co.jp/
本記事は株式会社kikitoriの発表をもとに作成。基幹的農業従事者数に関するデータは農林水産省「令和6年度 食料・農業・農村の動向」(2025年5月公表)に基づく。
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