ServiceNow、AIエージェントの権限を検証する新ソリューションを発表
ServiceNow(NYSE: NOW)は、AIエージェントを本番環境で安全に活用できるように支援する新ソリューション「AI Passport」およびAIガバナンスの大幅な機能強化を発表しました。AI Passportはマルチエージェントワークフローにおいて、AIエージェントやModel Context Protocol(MCP)サーバーに許可された動作をランタイムで制御する新たな権限レイヤーとなります。同社はさらに、シャドーAIの検出やAIコストの測定など、統合プラットフォーム上での統制機能を拡充します。
AI Passportによるリアルタイムな権限検証
AI Passportは暗号署名された認証情報であり、AIエージェントはNVIDIA OpenShellなどの環境を含むランタイムでこれを参照し、自らに許可された権限範囲を検証します。この検証は、ServiceNow構成管理データベース(CMDB)、ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)ポリシー、およびワークフロー承認を通じた企業のリアルタイムのビジネスコンテキストに基づいて行われます。AIエージェントが権限範囲から逸脱した場合には、リダイレクトや制限、適切なコンテキストとの再接続といった段階的な対応が適用され、マシンスピードで作動するキルスイッチ機能も備えています。
オープンな仕様で構築されているため、あらゆるガバナンス製品やIDプロバイダー、エンフォースメントポイントが認証情報を発行・検証できます。ServiceNowは設計段階からセキュアであることを目指す「Shift Zero(シフトゼロ)」アプローチを掲げており、事後対応から予防への転換を図るとしています。また、同社はNVIDIAをデザインおよびローンチパートナーとして迎えており、オープンソースのセキュアランタイムソフトウェア「NVIDIA OpenShell」とセキュリティフレームワーク「NVIDIA Sentry」を備えたNVIDIA Open Agent Safety Platformを活用して実装を構築しています。
ServiceNowのAIプラットフォーム担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるジョン・シグラー(Jon Sigler)は、「企業全体でAIエージェントが急増する中、可視化するだけでは十分ではありません」と述べ、運用監視とガバナンスの統合の重要性を指摘しています。
検出からコスト管理まで網羅する統合ガバナンス
ServiceNow AI Platformは単一の統合データモデル上で稼働し、アセットインテリジェンス、アイデンティティセキュリティ、AIオブザーバビリティにわたるガバナンスの判断を自動化します。主なガバナンス機能は以下の通りです。
- シャドーAI検出: ネットワーク上で稼働する未承認のAIエージェントを検出
- 400以上のすぐに利用可能な(out‑of‑the‑box)コネクタ: プラットフォームやベンダーを横断したAIの検出を実現
- アクセスマッピング: 実際の権限付与状況に基づいて認可を判断
- 継続的なエンタープライズAIオブザーバビリティ: AIエージェントのトレースおよび挙動を追跡
さらに、支出を追跡する「コストガバナンス」や、消費量・コスト・品質・ユーザー価値を結び付ける「バリューインテリジェンス」、IT資産管理(ITAM)の一部としてフロンティアモデルやデータセンターGPUなどのコストを集約する「AI Cost Management」、アラートからブロックまで段階的な対応を管理する「ポリシー強制適用」も展開されます。
組織全体で1,500のAIエージェントを導入しているLTM Limited LTMの最高情報セキュリティ責任者(CISO)であるチャンダン・パニ(Chandan Pani)氏は、ServiceNowのコントロールタワーが単一のシステムオブレコードとして機能し、インベントリ、リスク、コンプライアンスの一元的な可視化につながると評価しています。
規制の厳しい金融機関向けのレジリエンス対応
ServiceNowの調査「2026 Banking AI Maturity Index」によると、AIを利用していると回答した銀行は100%に上る一方、それに見合うガバナンスを備えている銀行は24%にとどまっています。金融機関にとって、管理されていないサービスアカウントやシャドーAIエージェント、未登録のデバイスはリスク要因となります。
これに対し、金融機関向けにAIガバナンス、リスク、セキュリティを1か所に集約する新たなOperational Resilienceソリューションを提供します。最高リスク責任者(CRO)と最高情報セキュリティ責任者(CISO)がリアルタイムの可視性と制御を共有し、不正なAIエージェントの検知や停止、規制期限内でのトリアージやアクセス権の取り消しなどを実行できる環境を整えます。
提供開始時期と問い合わせ先
AI Passport、シャドーAI検出、AI Cost Managementは、2026年第4四半期に提供開始予定です。金融サービス向けのServiceNow Operational Resilienceソリューションは、発表日より提供を開始しています。
- 会社名: ServiceNow Japan合同会社
- 電話番号: 03-4572-9200(代表)
- 問い合わせフォーム: https://www.servicenow.com/jp/contact-us.html
- Webサイト: www.servicenow.com
本記事は、2026年10月15日(米国時間)付けで米国ServiceNow, Inc.が発表した報道資料をもとに作成されています。
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