ホスポートがホテル向けAI接客エージェントでブラウザ内線電話機能を提供開始
株式会社ホスポートは、ホテル向けAI接客エージェント「Hosport」において、ゲスト自身のスマートフォンのブラウザからAIやフロントへ発信できる「ブラウザ内線電話」機能の提供を開始した。
ゲストは客室や館内のQRコードを読み取ることで通話を開始でき、従来の客室内線の代替や補完として利用できる。AIによる問い合わせ対応や通話内容の文字起こし、要約、記録を組み合わせることで、電話機の設置や保守、フロントの電話対応にかかる負担の軽減を支援する。
開発の背景と課題
ホテルの客室内線は身近な連絡手段である一方、専用電話機の設置や保守にかかる負担に加え、チェックイン対応などが重なる時間帯に電話に出られない点や、問い合わせの言語によって対応可能なスタッフが限られるといった課題がある。また、スマートフォンから電話をかける場合でも、日本国内で音声通話ができるSIMカードを持たないインバウンドゲストなど、連絡手段に制約が生じるケースもある。
こうした状況に対し、Hosportは客室や館内のQRコードを窓口とし、使い慣れたスマートフォンからホテルにつながる仕組みを用意した。客室設備をシンプルにしたい施設や少人数でフロントを運営する施設に向け、館内連絡の選択肢を提案している。

新機能では、専用アプリのインストールを不要とし、ホテルのWi-Fiなどインターネット接続環境があれば利用できる。客室やフロント、共用部などに設置された場所別のQRコードを読み取り、言語を選択した上で発信するため、ホテル側はどの客室や場所から連絡があったかを把握できる。

運用の設定により、通話を最初にAIにつなぐ形と、フロントや担当スタッフへ直接つなぐ形を選択できる。AIが対応する場合は施設情報をもとに館内設備や滞在中の問い合わせに24時間、多言語で応答する。スタッフの判断が必要な場合や緊急性が高い場合には、あらかじめ設定した電話番号へ転送される。
通話内容は、AIとスタッフのどちらが対応した場合でも文字起こしと要約が行われ、Zendesk上にチケットとして記録される。これにより、スタッフ間の引き継ぎや対応漏れの防止、本部での状況把握や問い合わせ傾向の分析に活用できる。さらに、ビデオ通話機能を有効にした施設では、音声通話を続けながらスタッフの管理画面からビデオ通話を開始でき、ゲストのカメラ映像を通じて客室設備の不具合や備品などを確認しながら案内することが可能となっている。


Hosportは、顧客対応プラットフォーム「Zendesk」を基盤とし、電話、メール、問い合わせフォーム、LINE・WhatsAppなどのメッセージングアプリ、予約サイト(OTA)のメッセージといった多様な問い合わせを一つの管理画面に統合するサービスである。2026年10月時点で200を超える施設に導入されている。

今回の新機能により、客室や館内からの通話記録も同一の管理画面で共有できるようになる。
株式会社ホスポートの概要
- 所在地:東京都港区北青山3-10-2 栄友ビル201
- 代表取締役:西原宗一郎
- 設立:2024年7月
- 事業内容:宿泊業界に特化したAI接客エージェントサービス「Hosport」の企画・開発・販売
- 事業登録:電気通信事業届出番号A-06-21994
- HP:https://hos-port.com
本記事は株式会社ホスポートの発表をもとに作成。
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