【専任者ゼロ、製造現場まで】サイバーBCPを策定・運用し続けるAIエージェント「サイバーBCP回し続けるくん」提供開始
OVEL、AIでサイバーBCPを運用する新サービスを2026年10月20日より提供へ
CATEGORY: テクノロジー
株式会社OVELは、サイバー攻撃を前提とした事業継続計画(サイバーBCP)の策定・更新・有事対応を担うAIエージェント「サイバーBCP回し続けるくん」の提供を、2026年10月20日より開始します。製造業を中心とする大企業を対象としており、制御系(OT)に精通した同社のフォワード・デプロイド・エンジニア(顧客現場に入り込む技術者、以下FDE)が導入を担当します。導入からサイバーBCP初版の策定までの標準期間は3〜6か月で、価格は個別見積となっています。
工場におけるセキュリティ対策の課題と背景

警察庁によると、2026年上半期のランサムウェア被害報告は123件にのぼり、統計を開始した2020年下半期以降、半期として過去最多となりました。攻撃の前兆となる不審なアクセスも前年同期から大幅に増加しており、民間調査でも日本国内の組織が受けるサイバー攻撃は前年比30%を超える増加が続いています。
侵入を受けるのがIT側であっても製造現場が停止するリスクがある一方、工場には生産を止められないため停止を伴う対策が取れないこと、稼働中の制御機器に触れられないこと、現場にセキュリティを見る人材がいないという制約が存在します。経済産業省とIPAが2023年3月に公表した「サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer3.0」の指示8でも、制御系を含めた復旧計画・体制の整備や実践的な演習が求められていますが、多くの企業では地震や水害想定のBCPにとどまり、行動手順の具体化や製造現場への対応が進んでいない現状があります。
「サイバーBCP回し続けるくん」は、FDEによる導入とその後のAIによる運用で構成されるサービスです。FDEが現場に入り、本社の関係部門と製造現場へのヒアリングを通じて業務とシステムの依存関係を整理し、サイバー攻撃を前提としたBCPを策定します。
策定された計画をもとにAIエージェントを個社ごとに要件定義し、平時は計画の自動改訂や演習を担い、有事には承認済みの手順に沿って指示を出します。人間側は承認作業や、手順に含まれていない判断を担当する形となります。

- 製造現場(OT)を含めた計画策定:OT/ICSセキュリティを手がける同社が制御系の範囲も含めてBCPを策定し、攻撃の進行に沿って構成します。
- AIによる継続運用:平時はAIが社内外の変化を検知してBCPを自動改訂し、定期的な演習やテストを実行して経営へ報告します。有事にはAIが初動対応や復旧手順を指示し、監督官庁等への報告期限や手続きを提示します(報告の要否や内容の判断は人間が実施)。
- 専任者を置かずに維持可能:復旧順序や公表判断などの経営判断事項を導入時にFDEが確定させ、その後の運用をAIが担うことで、社内に専任担当者を置かずに維持できます。
代表取締役の岡昂正氏は、攻撃を受ける前提で動く体制の必要性に触れ、「経営企画から工場の現場まで、全員が同じ絵を見ている必要があります」とした上で、エンジニアが実務で動く計画を策定し、運用をAIエージェントが担う仕組みであると説明しています。
体制と実績
- 大学発スタートアップ支援プラットフォーム「GTIE」アクセラレーションプログラムに採択
- サイバーセキュリティ研修を18社へ実施
- 創業メンバーは法人設立以前より、官公庁および大手通信事業者のセキュリティ支援案件に従事
- 「危機管理コンテスト2026 」において文部科学大臣賞を受賞
株式会社OVELの概要
- 会社名:株式会社OVEL
- 代表:代表取締役 岡昂正
- 所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル2F-C
- 設立:2026年3月
- 事業:サイバーBCP事業(FDE+AIエージェント「サイバーBCP回し続けるくん」)/OTセキュリティ診断(デジタルツインによる攻撃経路検証)/AI・サイバーセキュリティ研修 ほか
- Web:https://www.ovelinc.com/ja
- Mail:info@ovelinc.com
本記事は株式会社OVELの発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



