免税方式変更を前にヴィンテージ時計のインバウンド購入が急増 ファイアーキッズ
ヴィンテージ時計専門店を展開する株式会社ファイアーキッズで、2026年11月1日に予定されている外国人旅行者向け免税制度の「リファンド方式」への切り替えを前に、インバウンド客による時計の購入が急増しています。2026年10月1日〜18日におけるインバウンド客の購入本数は前月同期の約1.7倍に拡大し、購入額は約2.0倍、100万円以上の高額品に限ると約2.8倍に達しました。店頭で免税手続きを完了できる現行制度のうちに購入しようとする需要が背景にあるとみられます。
免税制度は11月1日から「出国時に返金」へ移行
国税庁によると、令和7年度税制改正に伴い、2026年11月1日購入分から外国人旅行者向けの消費税免税制度がリファンド方式へ移行します。これまでの店頭で税抜価格を支払う形式から、店頭で税込価格を支払い、出国時に税関で持ち出し確認を受けた後に消費税相当額が返金される仕組みへ変わります。現行制度との併用期間は設けられていません。
訪日需要そのものも高水準が続いており、日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2026年8月の訪日外客数は309万8,900人を記録し、韓国・台湾・米国など14市場で8月としての過去最高を更新しました。
10月前半の購入本数は今年最多水準、シェアも半数超に
株式会社ファイアーキッズの販売データによると、10月1日〜18日におけるインバウンド客の購入本数は前月同期比で約73%増加しました。各月の1日〜18日の比較において、これまで今年最多だった4月を上回る実績となっています。全販売本数に占めるインバウンド客の割合も、9月同期の4割弱から上昇し、今年の同じ期間として初めて半数を超えました。
購入額も前月同期比で約2.0倍と本数の伸びを上回るペースで推移しており、1本あたりの平均購入額は約1.2倍に上昇しています。100万円以上の時計の購入本数は約2.8倍に増加しました。製造年代別では1960〜70年代が6割超を占めており、日本の機械式時計が国際的な評価を高めた時代の製品が支持を集めています。
来店客の7割超が訪日外国人、駆け込みの傾向も
10月19日時点の来店客数4,199人のうち、インバウンド客は2,963人と70.6%を占め、2025年3月以降で最も高い比率となりました。この人数は前年10月1か月間のインバウンド来店客数(2,399人)をすでに上回っています。
店頭では、11月からの手続き変更を知り探していた年代のグランドセイコーを旅行中に買うことにしたという声や、空港での返金待ちを避け、店頭で免税になる高額時計を購入したかったという声が聞かれています。
専門職人による体制と新制度への多言語対応
東京都港区に本社を置き代表取締役 兼 オーナーを佐藤 和男が務める株式会社ファイアーキッズは、横浜・中野・銀座に店舗を構え、1920年〜2006年までに製造されたセイコー、オメガ、ロレックスなどのヴィンテージ時計をすべて一点物として扱っています。専門スタッフによる真贋や状態の確認のほか、自社の修理職人によるメンテナンス体制、最大60回までの無金利分割払い、30ヶ月の保証を提供しています。
政府は2026年3月に閣議決定した観光立国推進基本計画において、2030年に訪日外国人旅行者数6,000万人、訪日外国人旅行消費額15兆円とする目標を掲げています。同社では、11月のリファンド方式への移行に合わせて店頭支払い方法や出国時の返金手続きに関する多言語案内を強化し、制度変更後もインバウンド客への接客体制を維持していく方針です。
株式会社ファイアーキッズ 概要
- 所在地:〒105-0004 東京都港区新橋1丁目10−9 タカセビル2階 ファイアーキッズ 本社
- 代表者:代表取締役 兼 オーナー 佐藤和男
- 創業:1995年
- 事業内容:ヴィンテージ時計の販売、買取
- 展開店舗:横浜本店、中野ブロードウェイ店、銀座ナイン店
- URL:https://firekids.jp
本記事は株式会社ファイアーキッズの発表、および国税庁、日本政府観光局(JNTO)、観光庁の公表資料をもとに作成しました。
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