大企業の約8割がコンサル削減へ動くも予算増のジレンマ Groovement調査
株式会社Groovementは、コンサルティング会社への発注経験を持つ大企業の課長相当職以上の役職者344名を対象に実施した「第3回コンサルティング活用実態調査(2026年7月)」の結果を公開しました。調査では、生成AIの普及に伴い業務の内製化とコンサルティング発注削減の動きが進む一方で、実際のプロジェクト予算は増加傾向にあるという企業のジレンマが浮き彫りになっています。また、大手コンサルティングファームからフリーランスやブティックファームへの切り替えに前向きな企業が7割を超えるなど、活用スタイルの変化も明らかになりました。
生成AI普及で約8割が発注削減へ動く一方、予算は増加傾向
直近1年以内に発注経験がある企業(212名)におけるコンサル発注の変化を尋ねたところ、「既に一部の業務を内製化し、コンサルの発注を減らした」(30%)と「今後1年以内に内製化し、コンサルの発注を減らす具体的な計画がある」(47%)を合わせ、約77%の企業が発注削減に動いていることがわかりました。リサーチや基礎的な資料作成などがAI活用によって社内で完結できるようになってきたことが背景にあります。
一方で、直近1年間におけるコンサルティング会社に対する発注予算の変化では「予算を増やした」(27%)が最多となりました。次いで「相見積もりや値引き交渉を行うようになった」(26%)、「成果報酬型など、リスクを伴う契約形態を求めるようになった」(13%)が続き、企業がコスト対効果を厳格に見極めようとしつつも、高度な経営課題に対して外部の知見を必要とし、予算を増やさざるを得ない実態が示されています。



直近1~2年前と比較したコンサルタントのクオリティについては、「非常に質が上がったと感じる」(32%)と「やや質が上がったと感じる」(45%)を合わせて77%が「質が向上した」と回答しました。コンサルタント自身が生成AIなどを実務に組み込み作業効率を高めたことや、企業側の発注適正化が進んだことが要因と推測されています。

なお、コンサルティング会社として最初に思い浮かぶ会社を尋ねた純粋想起では、「アクセンチュア」(96人)が突出して多く、次いで「デロイト トーマツ」(46人)、「野村総合研究所」、「ボストン コンサルティング グループ」などの名前が挙がりました。



大手ファームからフリーランスコンサルタントやブティックファームへの直接発注・切り替えについては、「積極的に切り替えや併用を進めている」(33%)と「今後前向きに検討・拡大する予定」(40%)を合わせ、73%が前向きな姿勢を示しました。活用・検討に前向きな企業(N=199)が期待する点としては、「専門性・実務経験の高さ」(44%)が最多で、「柔軟性・スピード」(27%)、「コストパフォーマンスの高さ」(18%)が続いています。

クロス集計では、「既に一部の業務を内製化し、コンサルの発注を減らした」層の89%がフリーコンサル等へのリプレイスに前向きであるのに対し、「発注を減らす予定はない」層では63%が切り替えや併用に消極的な姿勢を示し、内製化を進める企業ほど独立系プロフェッショナルの活用に積極的という二極化が見られました。

株式会社Groovement代表取締役の浴野真志は、AIが定型業務を代替する中で企業に求められるのは作業代行ではなく高度な意思決定の壁打ちや実行の伴走を担える個人のプロフェッショナリズムであるとし、実力派プロを使いこなす環境の提供を通じて企業の自立的な変革を後押ししていく旨を述べています。
調査概要および会社情報
調査概要
- 調査主体:株式会社Groovement
- 調査手法:インターネットリサーチ
- スクリーニング調査期間:2026年7月3日(金)~7月8日(水)(対象:首都圏在住の20歳~59歳男女20,000名)
- 本調査期間:2026年7月9日(木)~7月21日(火)
- 本調査対象:従業員数1,000人以上の企業に所属し、過去に自身の発注権限にてコンサルティング会社に発注した経験が1回以上ある課長相当以上の役職者344名
株式会社Groovement 概要
- 代表取締役:浴野真志
- 住所:東京都渋谷区神南1丁目23−14
- 設立:2021年2月
- 事業内容:フリーランスコンサルタント向け案件紹介マッチングサービス(Strategy Consultant Bank、IT Consultant Bank)、ハイクラス向け転職支援(Groovement Agent)、経営コンサルティングサービス(Groovement Consulting)の運営
- 会社HP:https://groove-ment.com/
本記事は株式会社Groovementの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



