セイコーエプソン、Quollioのデータインテリジェンスプラットフォームを採用し、AI活用に向けた「データの意味基盤」を構築
エプソンがQuollioのAIコンテキスト基盤を採用、データの意味基盤構築へ
CATEGORY: テクノロジー
株式会社Quollio Technologiesは、セイコーエプソン株式会社が「Quollio Data Intelligence Cloud(以下『QDIC』)」を採用したと発表しました。エプソンはグループ統合データ基盤に集約したデータの意味を、人とAIの双方が正しく理解できる「データの意味基盤」の構築に取り組んでいます。
集約後のデータ活用に向けた3つの課題とリプレイス
エプソンは2018年から「グループ統合DB」の構築を推進し、2019年のグローバル業務変革プロジェクト始動を経て全社的なデータマネジメントを進めてきました。しかし、統合基盤へのデータ集約だけでは全社的な活用が進まず、主に3つの課題が生じていました。
第1に、グローバルデータの構造や単位の不統一、部門間を横断してデータの意味を共有する仕組みの不足です。第2に、従来利用していたデータカタログ製品の操作性や想定以上の登録工数によるビジネスメタデータ整備・定着の負荷でした。第3に、テクニカルメタデータの自動収集にかかる高コストや、自社開発による改修・運用保守の負荷が挙げられていました。
さらに、生成AIやAIエージェントの登場により、今後はメタデータを扱う主体が人間だけではなくなると予想されたことから、エプソンはメタデータ管理基盤のリプレイスを決断しました。
QDIC選定の決め手と稼働状況
エプソンが専業ベンダーやクラウドベンダーを含む複数製品を比較検討した結果、直感的な操作性、将来のAI活用を見据えたコンセプトの一致、特定プラットフォームに依存しない柔軟な運用性、迅速な開発対応ときめ細かなサポート体制の4点が評価され、QDICが選定されました。
2025年7月の社内企画承認から3ヵ月後の同年10月には、QDICの本格稼働を実現しました。QDIC上では、システム一覧からタグをクリックすることで関連データがまとまって表示されます。「取引先情報」や「従業員情報」などを直感的に確認できるほか、各マスタの参照元やデータ同士のつながり(データリネージ)を図で把握できる環境が整いつつあります。
在庫領域から他業務へ展開を検討
エプソン経営管理・DX本部 IT企画設計部 部長の原田 剛志 氏は、ユーザーが入力した要望に対し、AIエージェントがQuollioのメタデータにアクセスして業務解釈を行い、DWHに対してクエリを発行してデータを取得する世界を目指していると述べています。
現在エプソンでは、ビジネスメタデータのさらなる拡充と定着に向けた活動を本格化させており、正解を確認できる領域からメタデータを整備して品質を担保する方針です。まずは在庫領域で成功事例を創出し、その知見をもとにCRM(顧客関係管理)や調達、固定費分析など多様な業務領域への展開を検討しています。
関連企業概要
セイコーエプソン株式会社
- 代表者:代表取締役社長 𠮷田 潤吉
- 本社所在地:長野県諏訪市大和三丁目3番5号
- 創立:1942年5月18日
- 資本金:532億400万円
- 事業内容:インクジェットプリンター、商業・産業印刷機、プロジェクター、産業用ロボット、水晶デバイス・半導体などの製造・販売
株式会社 Quollio Technologies
- 代表取締役:松元 亮太
- 本社所在地:東京都港区芝大門2-1-16 +SHIFT SHIBADAIMON 1階
- 事業内容:データインテリジェンスプラットフォーム「Quollio Data Intelligence Cloud」と設計・構築支援サービス「Quollio INTEGRAL」の提供
- 会社URL:https://quollio.com
本記事は株式会社Quollio Technologiesの発表をもとに作成されています。
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