フローレンスのこども冒険バンクが2026年度グッドデザイン賞を受賞
認定NPO法人フローレンスが運営するプラットフォーム事業「こども冒険バンク」が、2026年度グッドデザイン賞を受賞した。同事業はサントリーホールディングス株式会社と共同開発し、2024年8月より開始された取り組みである。
同賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会からは、家庭とのつながりや企業ネットワークといった強みを活かした連携や、こどもが自ら選んで継続的に体験できる仕組みの構築などが評価された。
体験格差の解消を目指すプラットフォーム
「こども冒険バンク」は、ひとり親家庭や経済的困難を抱える家庭、障害児・者家庭など、さまざまな事情で体験が不足しがちな家庭を対象とした事業である。企業などが無料で提供した自然体験や文化体験などのコンテンツを、親子が興味に応じて自由に選び、申し込みができる。
フローレンスでは、家庭の経済的・時間的制約などにより学校外での体験機会に差が生じる「体験格差」について、体験がゼロまたは極端に少ない状態のこどもが存在し、健やかな成長やウェルビーイングに影響を与えていることを本質的な課題と捉えている。自ら選び決める経験の積み重ねを通じて、すべてのこどもが可能性に出会う機会の保障を目指している。
提供体験枠数は14,000枠を突破

2024年8月のサービス開始以降、体験提供企業は累計64社に達した。会員世帯数は約2,360世帯となり、累計提供体験枠数は14,000枠を超えている(2026年8月末時点)。
同事業は、企業からの応援が親子のウェルビーイングを向上させ、感謝の声が企業のブランディングや社員のエンゲージメントに還流する「応援の循環」を目指している。参加した企業からは自社の仕事に誇りを持てたという感想があり、利用者側からも新しい知識を得られたことや社会からの応援に対する前向きな声が寄せられているという。

サントリーホールディングス株式会社CSR推進部の中島亮氏は、NPOと企業の協働体制や応援の循環が評価されたことに触れ、「引き続き、フローレンスや参画企業の皆さまと協働しながら、こどもたちが未知や他者と出会う機会をつくってまいります」とコメントしている。
グッドデザイン賞の審査員は、単発の支援にとどまらず子ども自身が選んで継続体験できる点や、無料でありながら提供企業側にも参加動機をつくる循環の仕組みを評価した。今後は企画や評価の段階にも子どもが関わり、主体的な参加の仕組みへ発展することに期待を寄せている。
「こども冒険バンク」のサービスおよび運営法人の概要は以下の通りである。
- サービス名:こども冒険バンク
- 運営団体:認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区、代表理事:赤坂緑)
- サービス開始日:2024年8月
- サービス利用対象者:さまざまな要因によって体験が不足しがちな家庭(世帯年収が400万円以下の世帯、ひとり親・実質ひとり親世帯、障害者・障害児家庭)
- URL:https://bokenbank.florence.or.jp/
本記事は認定NPO法人フローレンスの発表をもとに作成。
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