supa、AI悪用攻撃を再現するセキュリティ検診AIの最短即日実施を開始
supa株式会社は、Fable/Astra級のフロンティアAIやオープンウェイトモデルを悪用した攻撃手法を再現しペネトレーションテスト実行する「セキュリティ検診AI」の最短即日実施を開始した。自社保有のローカルGPUサーバー上で検証基盤を動かすことで外部への情報送信を防ぎつつ、専門家の手作業と比べて費用を最大7分の1に抑えるとしている(※当社試算。同一の検証範囲を、専門家が手作業で実施した場合の想定工数と単価をもとに算出)。報告書は対象範囲の確定後、最短3営業日で提供される。

AIを悪用した攻撃事例の増加と導入背景
AIエージェントの普及に伴い、サイバー攻撃にAIが悪用される事例が報告されている。Google Cloudが2026年9月に公表した「AI risk and resilience」によると、複数の攻撃者がAIエージェントを用いて標的の調査や脆弱性の検証、認証情報の収集を自動化しているとされる。また、Anthropicが2025年11月に公表した調査では、AIコーディングツール「Claude Code」を悪用したサイバー攻撃により約30の組織への侵入が試みられ、一部で成功したことが示されている。
こうした攻撃に対抗するには実際の環境に即した検証が求められる一方、攻撃シナリオの設計や侵入の試行、精査には専門的な知見と時間が必要とされる。同社は専門家による判断とAIによる実行を組み合わせることで、企業における検証の費用負担を抑える体制を整えた。
「セキュリティ検診AI」では、セキュリティ検証向けの大規模言語モデル(LLM)とツールの実行を制御する仕組み「ハーネス」を組み合わせた独自の基盤を使用する。専属のホワイトハッカーが業務や利用者の権限に応じた攻撃シナリオの作成を支援し、AIによる検証結果の妥当性や影響をセキュリティエンジニアが確認する。
診断対象の情報や実行ログなどのデータは、supa, inc.が保有するローカルのGPUサーバー上で処理され、外部のサービスやクラウドサーバーに送信されることはない。管理体制としてはISMS基準のガバナンス(ISMS認証登録番号: ICMS-SR0597)を敷いている。また、初動スキャンから専門家によるレビュー、修正後の再診断1回と報告書作成まで一貫して対応する。
同社の代表取締役CEOを務める田中 和希氏は、サービスの開発経緯について「見つけた穴の情報を、外のサービスに渡したくないからです」と述べ、自社のGPU環境でモデルを動かす意義に言及している。
料金と利用の流れ

ペネトレーションテスト(一式)の料金は50万円〜120万円(税抜)で、検証対象のシステムの規模と構成によって変動する。範囲の確定後に見積もりと納期が提示され、実行は即日、報告書は最短3営業日で納品される。成果物には報告書と証跡一式のほか、修正後の再診断1回が含まれる。サービスページは https://security.supa.ai/shindan/ で公開されている。

supa株式会社の概要
東京都渋谷区に拠点を置く同社は、Rubyコミッターの田中 和希氏を中心に構成された企業で、業務システム基盤「BaseMachina」や「supa cloud」などを提供している。
- 会社名: supa株式会社 / supa, inc.
- 代表取締役CEO: 田中 和希
- 設立: 2026年3月
- 所在地: 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-10-11 フジワラビルディング 2F
- 事業内容: 「日本のデジタル赤字を1兆円減らす」ための国産ソフトウェアの開発
- Webサイト: https://supa.ai/

本記事はsupa株式会社の発表をもとに作成されています。記事内の背景情報はGoogle Cloud(https://cloud.google.com/security/resources/ai-risk-and-resilience-2026)およびAnthropic(https://www.anthropic.com/news/disrupting-AI-espionage)の公表情報に基づいています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



