宿選びでのAI利用率は7% 英語ブラウザでは21.5%に CHILLNN調査
宿泊施設向け予約システムを提供する株式会社CHILLNNは、宿泊予約を完了したゲスト2,528名を対象に実施した、宿選びにおけるAI利用の実態調査結果を発表しました。調査によると、AIを使って宿を選んだ人は全体の7%にとどまった一方、英語ブラウザの利用者では21.5%に達しました。また、AIに入力されたプロンプトの多くは、OTA(オンライン旅行会社)では検索しづらい複合的な条件であることが判明しました。

宿選びでのAI利用率は7%にとどまる一方、英語環境では2割超に
2026年5月22日〜6月4日に実施された本調査において、回答者2,528名のうち宿選びにAIを使ったと回答したのは177名(約7%)でした。AIを使わなかった理由としては、「リピーター・既に知っていた宿」(21.8%)や「SNSで見つけた」(19.8%)が上位を占めています。
利用者のブラウザ言語別にみると、日本語ブラウザの利用者のAI利用率は6.2%だったのに対し、英語ブラウザの利用者では21.5%(※英語ブラウザ回答者は29名のため参考値)となり、国内利用者の3倍以上の水準となりました。
OTAでは探しにくいニッチ・複合条件のプロンプトが目立つ
AI利用者から回答を得たプロンプト67件を分析した結果、次の5つの傾向が見られました。
- 車中泊・キャンプ・アウトドア型(例:入浴施設のあるRVパーク)
- エリア×体験の複合型(例:静かに過ごせる一人旅向けの宿、社員旅行向けのヴィラ)
- こだわり設備・条件型(例:バスケットコートのある宿、10人で泊まれる民宿)
- ペット同伴・子連れ型(例:大型犬と泊まれる家族向けの宿)
- 外国語による詳細条件の指定(例:繁体字・英語で、海が見える宿やキッチン付きの宿を探す)
いずれもOTAの絞り込み機能では探しにくい条件であり、旅行者が複雑またはマイナーな検索条件をAIに相談している様子がうかがえます。

CHILLNNのリサーチャーである小林実可子氏は、旅行者がAIに求めているのは人気の宿よりも自分の条件に合う宿であると指摘し、自施設が応えられる条件を具体的な言葉で発信している宿ほどAIに見つけてもらいやすくなるとコメントしています。
宿泊施設に向けた提言と今後の展開
調査結果を踏まえ、CHILLNNは宿泊施設が取り組めるアクションとして、ChatGPTやGemini、Google AI Overviewで自施設の紹介状況を確認することや、「大型犬可」「10名まで宿泊可」といったニッチな条件を文章化して公式サイト等に整備すること、さらにインバウンド向けに英語でも同様の情報を整備することを推奨しています。
予約システム「CHILLNN」では、AIO(AI検索最適化)強化機能を通じて、宿泊施設がAI検索上でも自施設の魅力を伝えられるよう支援を行っています。なお、本調査の結果は過去の調査とともに業界専門誌『ホテル旅館』2026年10/11月号(柴田書店)の「AI検索の利用実態調査レポート(2026年5月)」(p.38-39)に掲載されました。
株式会社CHILLNNの概要
株式会社CHILLNNは、宿泊施設向けの自社予約エンジン「CHILLNN(チルン)」を全国2,100施設以上に提供しています。
- 会社名:株式会社CHILLNN
- 代表者:代表取締役CEO 永田 諒
- 所在地:京都府京都市下京区花屋町通櫛笥西入薬園町174-9
- 設立:2018年8月
- URL:https://service.chillnn.com/
本記事は株式会社CHILLNNの発表をもとに作成しました。
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