ナルコノンジャパンが創設5周年イベント開催 修了者が回復後の人生を語る
薬物依存からの回復支援に取り組む一般社団法人ナルコノンジャパンは、2026年9月27日(日)、千葉県市原市の支援プログラム提供施設にて、創設5周年ならびに世界的な組織としてのナルコノン創設60周年を記念するイベントを開催しました。当日は関係者やプログラム修了者、現在受講している生徒など約30名が参加し、来賓として公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター理事長の藤野彰氏を迎えました。式典ではこれまでの活動の歩みが振り返られたほか、修了者によるスピーチやパネルディスカッション、施設見学が実施されました。
5年間の歩みと薬物乱用防止に向けた取り組み
厚生労働省の「第六次薬物乱用防止五か年戦略フォローアップについて」(2026年7月14日)によると、2025年の大麻事犯の検挙人員は7,120人と過去最多となり、30歳未満が7割以上を占めています。若年層を中心とした対策が重要視される中、2021年4月に創設されたナルコノンジャパンは、薬物問題を抱える本人の回復支援に加え、学校や地域での予防教育にも取り組んできました。

これまでに31名がプログラムを修了したほか、薬物乱用防止を目的とした講演は5年間で6,000人以上に届けられました。同法人は厚生労働省が公表する「全国の薬物依存症回復支援施設」の一覧にも掲載されています。代表理事の神野正啓は、関係者への感謝を述べるとともに、過去の実績を報告しました。また、来賓の藤野氏はこれまでの縁を大切にし、今後もナルコノンジャパンとのつながりを長く継続させたい旨を語りました。

修了者が語った過去の苦しみと現在の生活
イベントでは、プログラム修了者によるスピーチとパネルディスカッションが行われました。修了者代表として登壇した石井さん(仮名)は、15歳の頃にアルバイト先の店長に勧められて薬物を使用し始めた過去を振り返り、「健康的な生活と、自分に対する自信を取り戻せた」と語りました。

パネルディスカッションには石井さんを含む修了者3名が登壇し、それぞれの経緯を明かしました。
- Aさん:大麻、覚せい剤、精神薬の過量摂取、LSD、MDMAなどの使用を経て、2021年後半から約5カ月間プログラムを受講。修了後は薬物を使用せず生活を続け、現在は会社経営を任され結婚生活を送っています。
- Bさん:大麻から覚せい剤へと依存が進み、自宅で解決策を探す中でナルコノンを知り、2021年から約半年間プログラムを受講。現在はナルコノンのスタッフとして、生徒を支援する立場で活動しています。
会場では、現在プログラムを受けている生徒が修了者から励ましを受け、将来の目標を具体的に思い描く場面も見られました。
4つのステップで構成される回復支援プログラム

ナルコノンは、1966年に米国でウィリアム・ベニテズによって始められた国際的な組織で、2026年に創設60周年を迎え、世界40カ国に施設を展開しています。プログラムは大半の方が3~5カ月程度での修了を目指し、主に以下の4つのステップで進められます。
- 薬物離脱:十分な睡眠と栄養をとり、薬物を使用しない生活へ移行して身体の回復を目指す
- ニュー・ライフ・デトックスフィケーション:栄養、運動、サウナを組み合わせ、身体に残る残留物を取り除きコンディションを整える
- コミュニケーションの演習:周囲の人や物とのコミュニケーションを通じ、日常生活に必要な能力を身につける
- 人生の技能を学ぶ:薬物使用の背景を振り返り、人間関係や将来の計画など、薬物を必要としない人生に必要な知識と技能を学ぶ


新たな拠点展開を視野に入れた今後の展望
大学で薬学を学び薬剤師の経験を持つ神野正啓代表理事は、知人からの相談を機に日本での施設開設を決意し、2021年4月24日に一般社団法人ナルコノンジャパンを設立しました。
神野代表理事は、薬物依存から抜け出し正しい知識を持つ人を増やすことで日本の未来を変えたいとの考えを示しています。今後は現在の拠点における活動を充実させるとともに、西日本にも新たな拠点を設け、より多くの人が回復支援につながる体制づくりを目指すとしています。




- 法人名:一般社団法人ナルコノンジャパン
- 代表理事:神野正啓
- 設立:2021年4月24日
- 所在地:千葉県市原市徳氏534
- 事業内容:薬物依存からの回復支援、薬物乱用防止教育など
- ホームページ:https://narcononjapan.or.jp/
本記事は一般社団法人ナルコノンジャパンの発表をもとに作成されています。なお、検挙人員に関するデータは厚生労働省「第六次薬物乱用防止五か年戦略フォローアップについて」(2026年7月14日)に基づいています。
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