アスエネがAnyflowを買収、データ連携を自動化へ
アスエネ株式会社は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」の機能強化を目的に、API連携サービスを提供するAnyflow株式会社の全株式を取得し、完全グループ会社化した。Anyflowは、日本国内におけるSaaS間のAPI連携の自動化ソリューションのリーディングカンパニーであり、iPaaS事業を展開している。
企業の脱炭素経営推進における課題として、CO2排出量開示に必要な活動量のデータやサプライチェーンからの1次データ取得の複雑さがある。企業ではERP(基幹業務システム)とSaaSツールが複雑に連携しており、その統合に膨大な工数がかかっている。さらに、導入後の運用保守が煩雑化し、人的リソースの不足が深刻化している。
Anyflowの卓越したAPI連携技術により、「ASUENE」ではCO2排出量のデータ収集のさらなる効率化が可能となる。企業は複雑なデータ連携にかかる時間とコストを削減できるだけでなく、脱炭素経営に必要な1次データの取得精度を向上させることができる。
Anyflowは、企業間のデータ連携をシームレスに行うiPaaS事業に優れており、特に財務・人事データのAPI連携において高い技術力を有している。これにより、「ASUENE」と主要なSaaSサービスとのAPIデータ連携を強化し、Scope1-3の算定に必要な活動量データを迅速に取得できるようになる。
アスエネ株式会社のFounder&代表取締役CEOである西和田浩平氏は、「Anyflowの先進的なソフトウェアのAPI連携ソリューションを活用することで、お客様のCO2排出量算定の活動量データの回収・連携の自動化を進めることができ、脱炭素化への取り組みを効果的に推進できる環境を提供します」とコメントしている。
今回のM&Aを通じて、アスエネ株式会社は企業のCO2排出量データの見える化から削減施策の実行支援まで、より包括的なサービスを提供し、脱炭素社会のDX化を加速させることを目指している。