世界の地下鉄網を完全網羅、ナビタイムが100%カバー
株式会社ナビタイムジャパンは2024年12月4日、世界の路線図・乗換案内サービス『NAVITIME Transit』において、世界中のすべての地下鉄情報に対応し、カバー率100%を達成したと発表した。
『NAVITIME Transit』は2013年11月よりサービスを開始しており、世界92の国・エリアの公共交通機関の乗換検索をオフラインで利用できる。路線図から駅を直接タップするだけで乗換検索ができ、直感的な操作性が特徴だ。日本語を含む18言語に対応しており、日本人の海外旅行や出張、現地の方の日常利用、海外の人の旅行に役立てられる。
今回、すべての地下鉄データに対応したことで、世界中の地下鉄を利用する乗換検索や時刻表検索、路線図上での駅や路線表示等を一つのサービス内で実現。海外に行く度にアプリをダウンロードする手間が省け、土地勘のないエリアや初めて訪れる国でも、使い慣れたUIで安心して利用できるようになった。
ナビタイムジャパンでは、地下鉄がある200の都市を交通需要が高いエリアと捉え、地下鉄データに100%対応することで旅行者や現地の方々の移動をサポートできると考え、世界中の地下鉄データの整備に努めてきた。鉄道事業者の公開情報だけでなく、オープンデータやガイドブック等を活用し、正確な時刻や運賃情報を収集、データ化してサービスに反映している。
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2024年10月の日本人出国者数(推計値)は約114万8400人で、2023年同月比では22.5%増、2024年1~10月の累計は約1064万4900人となっており、コロナ後で初めて年間1000万人を超えたことから、日本人による海外旅行の回復傾向が伺える。また国連世界観光機構(UN Tourism)によると、2024年7月までの世界の観光客数が約7億9000万人に達し、2019年比で96%まで回復しているとの発表を受けて、世界的な海外旅行需要の高まりや、これからの年末年始の更なる旅行需要に向けて、海外旅行の計画時から現地での移動までをサポートできればと同社は考えている。
今後も地下鉄だけでなく空港鉄道など、様々な移動手段のデータ整備を検討しているという。ナビタイムジャパンは、ナビゲーションサービスにおける世界のデファクトスタンダードを目指し、世界中の人々がどこにいても安心・安全な移動ができるよう、更なるサービスの向上に努めていく方針だ。