制限から解放し食の楽しみを、蒟蒻繊維素材で新たな可能性を切り開く「ニンジャペースト」のチカラ

株式会社NINZIA(旧・株式会社Sydecas)は、龍谷大学との共同研究において、同社独自の蒟蒻繊維素材「ニンジャペースト」による血糖値上昇の抑制効果を確認した。この研究成果は、日本栄養改善学会で発表され、一般社団法人日本臨床栄養協会のジャーナルにも掲載。同社の担当者に、研究成果と今後の展望について話を聞いた。

水溶性食物繊維による血糖値上昇抑制を確認

共同研究では、ニンジャペーストを緑茶に添加した試験飲料を使用。ご飯摂取10分前の摂取で、食後30分および60分の血糖値が基準値と比較して有意に減少した。これはニンジャペーストに含まれる水溶性グルコマンナンが胃内に滞留し、血糖上昇を抑制したためと考えられる。

従来のこんにゃくに含まれる食物繊維は不溶性で、血糖値上昇抑制効果を持たない。一方、ニンジャペーストは水溶性と不溶性食物繊維を併せ持つことが特徴だ。

コンニャクの新たな可能性を追求

ニンジャペーストとは、固形のこんにゃくやしらたきになる前の、ペースト状の素材。こんにゃく粉と水、凝固剤を混ぜて加熱し、固まる直前の状態で止めたものだという。

糖質0唐揚げ

その名は、忍者のようにさまざまな食材に馴染むという特性から。実際、糖質ゼロの唐揚げやワッフルなど、従来では考えられなかった商品開発を可能にしている。

食の制限からの解放を目指して

豆腐ワッフル

同社の取り組みの原点には、糖尿病を患う代表の祖母の存在があった。「糖尿病の方の食事は制限が多く、味気ないものになりがち。その制限を打ち破りたいという、弊社代表の思いが始まりです」。

今回の研究結果により、糖尿病患者向けの商品開発や、病院、介護施設への展開も視野に入れているという。「健康な人も、食事制限のある人も、同じように美味しく食を楽しんでいただけるように」と担当者。

さらに、こんにゃくという日本古来の食材の新たな可能性を追求することで、こんにゃくの需要増加、ひいてはこんにゃく農家の支援にもつながると期待を寄せる。「エビデンスが積み重なることで、より多くの人に安心して使っていただける。そして、食の楽しみを取り戻すお手伝いができれば」と、今後の展開に意欲を見せた。

商品はECサイトで販売されており、海外展開も視野に入れているという。日本の伝統食材から生まれた新技術が、食の制限に悩む人々に新たな選択肢をもたらすことが期待される。

NINZIAオンラインショップ
https://store.ninzia.jp/

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