担当編集が語る、歯磨きが楽しくなる絵本「はみがきざむらい」の魅力
11月8日は「いい歯の日」。この時期に合わせて注目したいのが、絵本「はみがきざむらい」だ。とある検索サイトによると、全国の図書館で4割ほどが貸し出し中という人気ぶりを見せている本作の魅力を、出版元であるマイクロマガジン社こどものほん編集部の担当編集者に聞いた。
「生物的に当然の拒否反応」をどう乗り越えるか
日本一の「はみがきざむらい」を目指し、修行の日々を送るもものすけが、歯みがきが嫌いなズボラ動物たちと可愛く愉快に大バトルをする様子を描く本作。ウサギやサルといった愛らしい動物たちとのバトルに勝った暁には、もものすけが動物たちにしゃかしゃか歯磨きをしていく。この絵本のテーマは、タイトルが示す通り「歯磨き」だ。
「異物を口の中に入れてかき回すという行為は、生物的にもすごく嫌なことだし、拒絶するのは当たり前のことだと思うんです」と話を切り出したのは、この絵本の担当編集者である有吉さん。作家のきだに やすのり先生(著)とわたなべ あや先生(イラスト)、そして有吉さんも、子育てをする中で子どもに歯磨きをさせることの苦労を味わったという。
そんな経験をし、「歯磨きという行為を親子で楽しみ、前向きになるような本になれば」という思いから、この本が生まれた。
読者の心をつかむ「でござる」調の言葉と愛らしいキャラクター
読者からの反響は上々だ。「読者はがきで寄せられている意見を見ると、お子さんたちが一番食らいつくのはキャラクターであったり、『何々でござる』という語尾の言い回しだったり。そのあたりに興味を持って面白いと言ってくれて、作品にのめり込む。そして絵本に出てきた歯磨きを真似するようです」と有吉さんは手応えを語る。
また親目線からも「今まで色々苦労して色んなこと試したけど、これでちょっと楽しくできそうです」といったうれしい声が寄せられているという。
作家コンビの強みは言葉とキャラクターの妙
本作の特徴として、きだに先生とわたなべ先生というコンビの力量が挙げられる。有吉さんによれば、「言葉遊び」と「子どもに親近感を湧かせるキャラクターメイク」が2人の強みだという。
わたなべ先生のキャラクターづくりについて、有吉さんは「目の位置とか手足の振りようとか、細かいところの仕草の可愛さがうまい」と称賛。「きだに先生については、擬音のチョイスや台詞回しが子どもにも理解できて、かつ食い付くものになっている。一方で、読み聞かせの時にもつっかえないよう、読みやすさとリズムと心地よさを維持し続けている」と、その特徴を聞かせてくれた。
編集部が大切にする「親子の思い出」としての本づくり
子どもが最初に触れる書物が絵本であり、親子のコミュニケーションツールでもある。そしてそれは、家族の思い出として、長く子どもの記憶に残っていくのではないか? 絵本は決して安いものではない。「それでもお金を出して買っていただけることに対して応えられるよう、作品に出てくる言葉遣いも含めたクオリティが高いものをつくっていくのが大切」と、有吉さんは考える。もちろん、子どもに読書を好きになってもらえる本でもあってほしいという。
子どもの歯磨きを「親子の楽しい時間」に変えてくれるかもしれない絵本「はみがきざむらい」。一度手に取ってみてはいかがだろう。
いい歯の日に合わせたキャンペーンも
11月8日の「いい歯の日」に合わせ、同社では絵本「はみがきざむらい」と同作の「ミニはみがきカレンダー」が当たるキャンペーンを実施中。
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応募〆切:2024年11月29日(金)23:59まで
【賞品】抽選で2名様に絵本『はみがきざむらい』と「ミニはみがきカレンダー」