Dellows News

建築資源循環プラットフォーム「Creative Resource」が「サステナブル★セレクション2026」にて「一つ星★」に選定されました

ASEI建築設計事務所の未利用資源建材化の取り組みがサステナブルセレクションに選定

CATEGORY: ビジネス

株式会社ASEI建築設計事務所が2011年から継続している未利用資源の建材化の取り組み「Creative Resource(クリエイティブ・リソース)」が、「サステナブル★セレクション2026」の一つ星(★)に選定されました。

同セレクションは、ビジネス情報誌『オルタナ』と一般社団法人サステナ経営協会が共催するもので、持続可能な理念と手法で開発された製品やサービスを選定し推奨する仕組みです。クリエイティブ・リソースは、建築士が素材開発の段階から関わり、廃棄されてきた地域資源を建材へ転換する取り組みとして評価を受けました。

15年で5種の未利用資源を建材化

クリエイティブ・リソースでは、建築家が資源の上流から関わり、素材開発から製造・販売体制の構築、建築への実装、効果測定までを一貫して手がけています。これまでに5種類の未利用資源の建材化に取り組み、うち2種を一般販売・商品化しました。

  • 火山灰シラス(鹿児島):シラスブロック、シラス象嵌ブロック、シラス奄美土二層ブロックを開発。累計123.75tのCO2削減を達成し、加圧成型法は鹿児島市電の軌道敷にも採用
  • 建設発生土としての関東ローム(東京):関東ロームブロック、関東ローム煉瓦を開発。JIS規格の圧縮強度試験で76.1 N/mm²を証明し、國代耐火工業所より一般販売中(グッドデザイン賞2021受賞)
  • みかん剪定枝(静岡):バイオ炭ブロックを開発。「BIOCHAR」住宅で59.82t-CO2の炭素固定を達成し、自社商品として展開
  • 籾殻(秋田):籾殻燻炭ブロックを開発。大手流通商社と連携し、J-クレジット化を協議中
  • 石炭灰(火力発電副産物):石炭灰ブロックとして、工学院大学田村研究室と試作研究中

代表事例「BIOCHAR」での環境再生効果

代表事例である環境再生住宅「BIOCHAR(佐鳴湖公園の住宅)」(静岡県浜松市、2024年1月竣工)では、みかんの剪定枝を炭化した「バイオ炭ブロック」を内外装と外構に採用しました。同社調べによると、枝の断面を原型のまま象嵌したブロックの工業製品化は国内初となります。

同住宅では約21トンのバイオ炭に59.82t-CO2を長期固定し、2025年12月の水質調査において敷地からの湧水COD 0.5mg/L以下(検出限界未満)を実測しました。さらにZEHを取得し、一次エネルギー消費量を56%削減(UA値0.52)しています。同住宅はiF Design Award 2026や第26回JIA環境建築賞 優秀建築選など国内外6つの建築・デザイン賞を受賞しました。

今後の展開と共同研究の推進

同事務所は現在、大手流通商社との協働によるバイオ炭・籾殻燻炭建材の開発および炭素貯留効果のJ-クレジット化の検討を進めています。また、工学院大学および材料配合の専門会社との三者で、建設発生土(関東ローム)と石炭灰を組み合わせた脱炭素コンクリートの共同研究を開始したほか、静岡県菊川市では3,030㎡の里山再生(「クミカレフュージア菊川」/クミアイ化学工業/環境省30by30認証プロジェクト)を実現しています。

株式会社ASEI建築設計事務所の代表取締役を務める鈴木亜生氏は、建材に変える技術、効果を測る方法、価値が経済として循環する道筋の3つが揃うことで持続可能な仕組みになるとし、「今回の選定を機に、未利用資源を抱える企業や地域の皆さまとの協働をさらに広げていきます」と述べています。

会社概要

  • 名称:株式会社ASEI建築設計事務所
  • 所在地:〒105-0011 東京都港区芝公園3-6-22 JCビル1階
  • 代表者:代表取締役 鈴木 亜生(一級建築士)
  • 設立:2009年
  • 事業内容:建築・インテリアの企画・設計・監理、地域環境の調査・計画、未利用資源の建材開発・事業化コンサルティング
  • URL:https://aseiarchitects.com

本記事は株式会社ASEI建築設計事務所の発表をもとに作成しました。

アクセスランキング

今日

1週間