太陽熱給湯システム「ReTerra」一般販売開始

自動車部品のTier1メーカーであるマルヤス工業株式会社は、長年培った熱流体の制御技術を応用して太陽熱給湯システム「ReTerra(リテラ)」を開発し、2024年4月1日より一般販売を開始した。

「ReTerra」は、再生可能エネルギーである太陽熱を利用することで、家庭における給湯エネルギーを大幅に削減し、CO2排出量を削減してカーボンニュートラルに貢献する。家庭全体の消費エネルギーのうち3割を占める給湯のエネルギー使用量を約40%削減可能で、CO2排出量では年間500kgの削減が見込まれる。

また、断水時には「ReTerra」に蓄えられている200Lのお湯または水を飲料用から生活用水まで使用することができ、4人家族を想定した場合、約16日分の量に相当する。

IoTを活用した保守サービス「ReTerra LINK」により、万一の故障の際には異常信号を自動的に検出し、迅速な連絡と的確な修理内容を提示することができ、顧客の手間や不安を解消する。また、徹底した品質管理により業界最長の15年保証を実現し、消耗品、電気系統を含めた5年間の標準保証に加えて、最長15年までの延長保証パックを用意している。

「ReTerra」開発のきっかけは、省エネや環境問題の解決に貢献したいという思いからで、導入コストの低減と設置性の向上を特に意識した。リモコン上で節約額や貯湯量、CO2削減量が確認できるようになっており、お客様に導入効果を実感していただけるようになっている。

マルヤス工業は自動車業界の潮流であるBEV化に対応した製品群の開発を喫緊の課題として取り組んでおり、再生可能エネルギー分野、新素材の活用などへの挑戦を続けている。自動車分野の枠にとらわれず、市場を取り巻く社会問題や環境問題にも視点を向けて、次の100年を創るべく幅広い分野での製品開発を進めていく。