第6回調査報道大賞の授賞7作品が決定 大賞にNHKのETV特集
特定非営利活動法人報道実務家フォーラムとスローニュース株式会社は、すぐれた調査報道を顕彰する第6回「調査報道大賞」の授賞作品として7作品を決定した。大賞には、NHKが制作したETV特集「フェイクとリアル 川口 クルド人 真相」が選出された。授賞式は11月22日に早稲田大学の井深大記念ホールで開催される。
大賞にNHKのETV特集が選出
大賞を受賞したETV特集「フェイクとリアル 川口 クルド人 真相」(NHK)について、選考ではSNSにあふれるヘイトにひるむことなく丁寧な取材を重ねて真相を伝えた姿勢や、ネット社会が抱える問題の深刻さを浮き彫りにしたドキュメンタリーであることが評価された。
取材班は受賞に際し、「情報を発信する重みと、それが社会に与える影響を胸に刻み、物事の裏にある現実の複雑さと、改めて真摯に向き合っていきたいと考えております」とコメントしている。
各部門の受賞作品一覧
今回選ばれた優秀賞および奨励賞の各作品は以下の通りとなっている。
優秀賞
- 全国紙・NHK部門:いわき信用組合による不正融資に関する一連の報道(朝日新聞)
- 地方紙・専門紙部門:SNS選挙シリーズ連載「あの熱狂の中で」(神戸新聞)
- 地方紙・専門紙部門:「虹波」旧陸軍のハンセン病療養所での人体実験に関する一連の報道(京都新聞・熊本日日新聞)
- 独立メディア・雑誌・フリーランス部門:令状も示さず警察官が個人宅のカギを破壊して97歳の高齢者を「連れ去り」!警察権力の暴走で女性は行方不明に(フロントラインプレス・SlowNews)
奨励賞
- 全国紙・NHK部門:フェンタニル密輸問題をめぐる一連のスクープと調査報道(日本経済新聞)
- 映像部門:トクリュウ「ナチュラル」の闇アプリと捜査逃れの実態(フジテレビ)
109件の応募から厳正に審査
今回の受賞作は、期間中に応募・他薦された109件の作品の中から、報道実務家フォーラムに2017年以後参加した報道実務家による投票と、選考委員会による審査を経て決定された。
選考委員は、委員長の江川紹子氏(ジャーナリスト)をはじめ、有働由美子氏(フリーアナウンサー)、塩田武士氏(作家)、西田亮介氏(日本大学危機管理学部教授)、米重克洋氏(JX通信社代表取締役)が務めた。江川委員長は、大賞作品の冷静かつ丁寧に事実を確かめていく取材姿勢に敬意を表すとともに、埋もれていた事実に光を当てる現場の記者たちをこれからも応援していく姿勢を示した。また、澤康臣・調査報道大賞実行委員長も、市民のために誠実に取り組むジャーナリストの重要性を強調している。
授賞式の開催概要
授賞式の詳細は以下の通り。
- 日時:11月22日(日)16:50~
- 場所:早稲田大学 国際会議場井深大記念ホール
- 備考:現地会場およびオンラインでの取材が可能
本記事は特定非営利活動法人報道実務家フォーラムおよびスローニュース株式会社の発表をもとに作成しました。
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