フェアテック、法人営業向けAIエージェントAccount Baseβ版の受付開始
フェアテック株式会社は2026年10月1日、法人営業向けのAIエージェント「Account Base」β版の先行利用受付を開始しました。顧客リストと自社の商材資料を登録することで、AIが顧客ごとの事業課題を調べ、マッチ度の高い提案先の一覧化や営業ストーリー、提案資料の作成を行います。重要顧客のLTVを伸ばすABM(アカウント・ベースド・マーケティング)を、既存顧客へのクロスセルから開始できる仕組みを提供します。
営業現場におけるクロスセル提案の課題
商社・IT・メーカー・金融機関など、顧客数と商材数が多い法人営業では、「どの顧客に何を提案すべきか」の判断が個人の勘や経験に委ねられやすい傾向があります。商材が増えるほど他部署の商材まで把握して提案することが難しくなり、提案内容が慣れた商材に偏るほか、顧客ごとの企業調査や提案書作成にかける時間が不足する課題が存在します。
これにより、既存顧客へのクロスセルの機会が見逃される事態が発生しています。重要顧客に絞り込んで深く提案するABMの概念は広がりを見せているものの、ターゲット選定や企業調査、キーパーソンの特定、提案作成を現場で継続して運用することは容易ではなく、個人の努力や研修だけでなく仕組みによる解決が求められています。
AIエージェントが提案選定から資料作成までを支援
Account Baseは、顧客名刺リストと自社の営業カタログ(商材資料)をアップロードすることで、重要顧客のLTV最大化に向けたソリューション営業を支援するツールです。主な機能として以下の項目が備わっています。
- 提案先の選定:ジョブ理論(JTBD)を用いて顧客の課題と商材を照合し、提案候補をマッチ度の高い順に一覧化します。「おすすめ順」「商材別」「会社別」「全体マップ」の切り替え表示に対応します。
- キーパーソンの特定:部署ごとにマッチ度を算出し、提案先となる部署と担当者を絞り込みます。
- 営業ストーリーの立案:企業調査をもとに「現状・主要課題・提供価値の仮説」を整理し、クロスSWOTから営業ストーリーを構築します。修正指示はAIチャット上で行えます。
- 個社別の提案資料:営業ストーリーに基づき、顧客ごとにカスタマイズされた提案資料や、商談時のヒアリング項目(SPIN)を作成します。
このほか、特許データを用いた技術提案にも対応しています。
顧客の課題解決を起点とするマッチ度のスコアリング
本サービスでは、勘ではなく「マッチ度 = 顧客側の課題の顕在度 × 商材側の課題への適合度」という基準で提案先を選定します。ジョブ理論(JTBD)に基づき、「顧客が解決したいこと」を起点とした選定プロセスを導入しています。
公開情報やgBizINFOを活用し、中期経営計画などのIR情報から顕在化している事業課題を読み取るとともに、AIの判断根拠には出典が表示されます。また、仮説からストーリー、資料作成へと段階的に組み立てる構造となっており、各段階で人が内容を確認・修正できる仕様です。
β版は社数限定の優待価格にて先行利用を受け付けており、初期設定の伴走支援や、自社の営業メソッドに応じたカスタマイズ開発にも対応しています。
今後の機能拡張と日本型ABMソリューションへの展開

今後はクロスセル案件の創出支援に加え、日本の商習慣に合わせたABMソリューションの構築に向けて以下の機能を順次実装していく方針です。
- アプローチのタイミングを検知するインテントスコアリング
- アプローチの経路や順序を示すバイヤーマッピング
- 自社特許を活用した顧客課題解決による独自提案の創出
- 効果測定と次回提案のブラッシュアップを自動化する録画CRM/MA
会社概要
- 会社名:フェアテック株式会社(Fairtech Inc.)
- 所在地:東京都千代田区神田小川町3-28-13 ラフィネお茶の水1001
- 代表者:代表取締役 辰巳 裕介
- 事業内容:AIプロダクト事業(Account Base、SourcePick)、AIソリューション事業(AXコンサルティング、AIエージェント開発)、人材紹介事業(13-ユ-318190)
- 会社HP:https://fairtech.co.jp
本記事はフェアテック株式会社の発表をもとに作成されています。
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