岡山大学がクライオ電顕の単粒子構造解析講習会を開催 留学生ら17人が参加
国立大学法人岡山大学の高等先鋭研究院を構成する異分野基礎科学研究所国際構造生物学研究センター(ICSB)は、2026年9月3日と4日に講習会「第2回ICSB Training Weekend」を開催しました。津島キャンパスの共創イノベーションラボ(KIBINOVE:きびのべ)5階コネクトスタジオを会場に、対面とオンラインのハイブリッド形式で実施され、計17人が参加しました。







留学生らの初心者を対象に英語版で実施
今回の講習会は、5月に開催された「第1回ICSB Training Weekend」に続くもので、クライオ電子顕微鏡による「単粒子構造解析法を用いた構造解析技術を習得する」をテーマに英語版で実施されました。
主に留学生などの教職員の初心者を対象とし、学術研究院先鋭研究領域(異分野基礎)の蔡弼丞助教(特任)と沼本修孝准教授(特任)が講師を務めました。参加人数は対面12人、オンライン5人の計17人となりました。
実データと解析プログラムを用いた実習
講習では、チュートリアル用に用意されたタンパク質データを用い、参加者が解析プログラム「CryoSPARC」や「ChimeraX」を操作しながら構造解析の実習に取り組みました。質疑応答を交えた解説が行われ、クライオ電子顕微鏡を用いた構造解析技術への理解を深めました。
クライオ電子顕微鏡を用いた構造解析は、タンパク質などの生体分子の立体構造を明らかにし、その働く仕組みを理解する技術です。多数の二次元画像情報から三次元構造を再構築することで、従来は見ることが難しかった分子の本来の構造を可視化できます。こうした研究は、病気の原因解明や創薬をはじめ、エネルギー、食糧、環境など多様な分野の課題解決につながることが期待されています。

先端研究装置の共用と構造解析支援を展開
岡山大学では、2024年2月1日からクライオ電子顕微鏡「KriosG4」(300 kV, サーモフィッシャ社)、2025年11月1日からはクライオトモグラフィー用クライオプラズマFIB-SEM装置「Arctis」(サーモフィッシャ社)の共用を開始しています。同大学では、これらの装置を活用した構造解析のサポート支援にも取り組んでいます。
本記事は国立大学法人岡山大学の発表をもとに作成しました。


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