ジョーシスが140億円調達しSaaS管理を強化、新サービス提供開始
ジョーシス株式会社は2024年10月8日、クラウド時代のSaaS管理体制構築によるセキュリティ強化とコスト削減を目的に、140億円のベンチャーローン調達を実施したと発表した。
同社は、情報システム部門におけるITデバイスやSaaS管理などのノンコア業務を効率化するプラットフォーム「ジョーシス」を運営している。今回の資金調達により、新サービス「SaaSドック」と「SaaSキュア」の提供を開始する。
「SaaSドック」は、企業のSaaS利用状況を可視化し、包括的な診断調査を行うサービスだ。一方、「SaaSキュア」は、診断調査結果に基づいて最適化に向けた実行業務を全面的に代行する。両サービスの利用により、SaaS管理の最適化を実現し、コスト削減とガバナンス強化を図る。
同社は、シリコンバレーとインドでの製品開発に2年間で100億円を投資し、開発速度を10倍に引き上げる計画だ。また、カスタマーサポートへの投資を10倍に拡大。2024年10月1日に千葉市の海浜幕張に1000㎡・300坪の大型オペレーションセンターを開設した。2025年末までに200名規模のスタッフ増員を予定しており、強固なサポート体制を築く方針だ。
ジョーシスは2021年に設立された多国籍スタートアップ企業で、米国、インド、日本、シンガポール、ベトナムに100人以上の従業員を擁している。同社は、“Redefining IT operations new-age global business”をミッションに掲げ、ポストコロナのグローバル・ビジネスの進化を支える業務システムの構築に専念している。