富士電機が作業分析AIのOllo Factoryを導入 IE研修や工場で活用
株式会社Olloが開発・提供する作業分析AIソフトウェア「Ollo Factory」が、富士電機株式会社の生産技術センターおよび富士電機機器制御株式会社の吹上工場に導入されました。生産技術センターではIE(インダストリアル・エンジニアリング)の人材育成研修に活用され、吹上工場では作業分析や動画マニュアルの作成などに用いられています。

生産技術センターのIE研修と吹上工場での活用

富士電機の生産技術センターでは、新入社員や各工場のIE担当者・作業長を対象とした研修を運営しています。同センターに「Ollo Factory」を導入し、現場で撮影した動画をアップロードしてAIによる作業分析を学ぶカリキュラムを展開しています。分析作業の負担を減らすことで改善の検討・実行に時間を充てる体制づくりを進めており、研修満足度は目標の80%を上回る89%を記録しました。

また、富士電機機器制御の吹上工場では、実際の作業現場で「Ollo Factory」を活用しています。従来ストップウォッチによる計測や手作業で行っていた作業分析を自動化して時間を削減したほか、撮影動画からマニュアルを自動生成することで、手順書作成の負担軽減や作業の標準化、新人教育の時間短縮に役立てています。
作業分析AI「Ollo Factory」が選ばれた理由
導入にあたっては、設定項目が少なく初めての受講者でも扱いやすい操作性が評価されました。吹上工場では作業者が自ら分析を行い、現場主体の改善に活用しています。
加えて、作業動画から問題点を検出してIEの視点に基づいた改善案を提示する機能があり、新入社員が改善の着目点を学ぶ教材としても使われています。さらに、撮影動画から多言語でマニュアルや改善提案を作成・共有できる点も、外国人作業者への教育や海外拠点への展開を見据えた選定理由となりました。
今後の展望と関係者のコメント

富士電機は今後、国内11工場のIE担当者・作業長が「Ollo Factory」による作業分析とIE手法を学び、各現場でのAI活用を広げることを目指しています。将来的にはグループ会社や海外工場への展開も視野に入れています。
富士電機株式会社生産・調達本部生産技術センター技術・技能研修所所長の今関恭一氏は、「Ollo Factory」について、動画をアップロードするだけでAIが即座に無駄を特定しアウトプットを提示するスピードと手軽さを受講生も評価しているとし、今後の「デジタルツインファクトリー」構想の実現に向けたAIパートナーとして期待を寄せています。
また、株式会社Ollo代表取締役CEOの川合健斗氏は、現場で働く人々の創造性を解き放ち自律的な改善文化を加速させるパートナーとして、次世代モノづくりの実現に向けた全社的変革を支援していく姿勢を示しています。

作業分析AI「Ollo Factory」および提供元について
「Ollo Factory」は、スマートフォンや固定カメラ、ウェアラブルカメラなどで撮影した製造現場の作業動画をAIで解析するソフトウェアです。動画マニュアルの作成、ベテランと新人の比較分析、稼働分析、改善提案、作業姿勢評価を自動化し、世界40カ国以上、10,000現場以上で活用されています。

開発元である株式会社Olloは、2019年2月に設立された東京大学 松尾研究室発のAIスタートアップです。
- 会社名:株式会社Ollo
- 所在地:東京都文京区本郷2-38-16 いちご本郷Village 703
- 代表者:代表取締役 川合 健斗
- 事業内容:作業分析AIソフトウェア「Ollo Factory」の開発・提供
- Webサイト:https://ollo.jp
- 製品サイト:https://ollo.jp/ollo-factory/
本記事は株式会社Olloの発表をもとに作成しました。
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