コクヨの教育プログラム、社員が16の生成AI業務アプリを作成

コクヨ株式会社は2024年4月11日、人材教育・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」から生まれた「GPT-Lab」の第1期成果発表会を開催した。このプログラムは、社員が生成AI業務アプリを作成し、実践力を身につけることを目指している。

発表会では、59名の社員が5チームに分かれ、それぞれが設定した課題解決に取り組んだ成果を発表。さらに、社外ゲストとして生成AIに関心の高い企業・法人の方々を迎え、「コクヨの役員だったらGPTで何する?」をテーマにパネルディスカッションが行われた。

成果発表の後、表彰が行われ、「Quickwin賞」、「Moonshot賞」、「誠実な変態賞」、「オーディエンス賞」の4つの賞が贈られた。コクヨは、発表内容の実現に向けた検討を進め、生成AIを含むデジタル活用を引き続き推進していく方針だ。

パネルディスカッションでは、富士通株式会社の福田譲氏が「AIを自分の記憶脳の分身として、気になった記憶をいつでも呼び起こせる仕組みをつくったらおもしろい」というアイデアを提案。これが視聴者投票で最も支持を集めた。

「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」副学長兼カリキュラムディレクターの野口竜司氏からは、「昨今は技術が飛躍的に伸び、実現できるアイデアが格段に増えた。どんどん新しいAIを作って世の中に出していってほしい」というメッセージが贈られた。

この発表会は、コクヨがデジタル人材教育・実践プログラムを通じて、社員のスキルアップと新たなビジネス創出を目指す一環として開催されたもので、今後も同社のデジタル化推進の一部として続けられる予定だ。